地球環境の保全や持続可能な発展を目指し、行動を呼びかける国際会議が14日から東京都内で始まり、天皇皇后両陛下も出席されて開会式が行われました。
この国際会議は、おおむね2年に一度、東京で開かれていて、今回は環境保全と経済成長の両立がテーマとなっています。
14日の開会式には、両陛下が皇太子夫妻の時に続いて臨まれたほか、菅総理大臣や閣僚、有識者などが出席しました。
![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201214/K10012762991_2012141146_2012141154_01_03.jpg)
この中で天皇陛下は、気候変動などの脅威から地球環境の保全を図ることは喫緊の課題だとしたうえで「この会議で、私たち人類と私たちの子孫、そして、さらには、すべての生き物が、末永く地球環境の恵みを享受できるような未来の実現に向け活発な議論が行われ、世界に向けて発信されることを期待いたします」とあいさつされました。
このあと、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんが講演し、リチウムイオン電池を開発した経験を踏まえて、技術開発は環境配慮と経済性、利便性の3つがそろうことで普及し、持続可能な社会が実現していくと説明しました。
この国際会議は15日まで開かれ、国内外の有識者が再生可能エネルギーの推進や海洋プラスチックごみ対策などについて議論を交わすことになっています。
このあと、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんが講演し、リチウムイオン電池を開発した経験を踏まえて、技術開発は環境配慮と経済性、利便性の3つがそろうことで普及し、持続可能な社会が実現していくと説明しました。
この国際会議は15日まで開かれ、国内外の有識者が再生可能エネルギーの推進や海洋プラスチックごみ対策などについて議論を交わすことになっています。
菅首相「すべての国による大胆な行動が不可欠」
![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201214/K10012762991_2012141146_2012141154_01_04.jpg)
菅総理大臣は「地球環境問題が国際社会にとって大きな脅威となっており、すべての国による大胆な行動が不可欠だ。私は、所信表明演説で『2050年カーボンニュートラル』を宣言した。これは、わが国が世界の流れに追いつき、1歩先んじるために、どうしても実現しなければならない目標だ」と強調しました。
そのうえで、先週決定した新たな経済対策で、2兆円の基金を創設し、野心的な技術革新に挑戦する企業を今後10年間継続して支援していくことを説明し、非常に薄くて軽く効率的な次世代太陽光発電技術など、先進的な技術の実用化を加速させる考えを示しました。
そして「自動車から排出される二酸化炭素をゼロにすることをめざし、電気自動車などを最大限導入していくための制度や規制を構築する」と述べました。
そのうえで、先週決定した新たな経済対策で、2兆円の基金を創設し、野心的な技術革新に挑戦する企業を今後10年間継続して支援していくことを説明し、非常に薄くて軽く効率的な次世代太陽光発電技術など、先進的な技術の実用化を加速させる考えを示しました。
そして「自動車から排出される二酸化炭素をゼロにすることをめざし、電気自動車などを最大限導入していくための制度や規制を構築する」と述べました。