東京 江東区の豊洲市場で水産仲卸業者を中心に新型コロナウイルスの感染の確認が160人になりました。
東京都は「感染経路が追えないケースが多いため、クラスターではない」と説明しています。
東京・豊洲市場ではことし8月以降、水産仲卸業者の従業員を中心に感染の確認が相次ぎ、481の事業者で自主的な検査を進めた結果、3111人中、71人の感染が確認されました。
このほか、散発的に感染が確認された人や濃厚接触者として検査を受けて確認された89人を合わせると、市場全体では7日までに160人になりました。市場の業務に影響は、ないということです。
都によりますと、160人のうち感染経路が分かっている人は16人で、中には同じ水産仲卸業者の従業員もいるということです。
都は「同じ事業者でも短期間で一気に5人以上が確認されたことはなく、別の人の感染が分かるまで2週間以上、空いたケースもあり、保健所からは濃厚接触者にあたらないと説明された。感染経路が追えないケースが多いため、クラスターではない。ただ、対策が甘かったのではないかという声は真摯(しんし)に受け止めている」と話しています。
[ブバネシュワル/チェンナイ(インド) 7日 ロイター] - インド南部アンドラプラデシュ州で400人以上が原因不明の症状で入院し、1人が死亡した。7日の保健当局の発表によると、多くが吐き気などを訴え意識を失った。
政府と州当局によると、週末に200人以上が病院から自宅に戻った。新型コロナウイルスではなく、血液を採取しさらに検査を進めているという。
州当局は、「症状の原因は不明」で、幅広い年齢で発症の可能性があるようだと説明した。政府は3人の医療専門家を派遣すると表明した。
発症者のうち300人以上が子どもで、死亡したのは45歳の男性。報告によると、子どもたちはめまい、失神、頭痛、嘔吐などの症状を訴えいている。
アンドラプラデシュ州は新型コロナ感染者も多い。
尾身会長「クラスター追えない」の衝撃発言…政府のコロナ対策に“敗北宣言”
配信 日刊ゲンダイ
打つ手なし(新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長)/(C)共同通信社
政府が「勝負の3週間」と呼びかけてから2週間。しかし、感染再拡大は、いっこうに止まらない。医療体制の逼迫が懸念される北海道、大阪府、東京都だけでなく、全国各地で新規感染者は高止まり。グーグルの感染予測も7日時点で、4日から31日までの28日間に7万6000人が感染するとはじき出している。そんな中、政府のコロナ対策分科会の尾身茂会長の口から衝撃発言が飛び出した。 大阪は時短要請の効果ナシ…対象外の街へハシゴしドンチャン騒ぎ ◇ ◇ ◇ 大阪の吉村知事は7日、医療従事者を確保するため、政府に自衛隊看護師の派遣を要請。北海道も派遣要請するという。 北海道と大阪に続き、愛知もピンチだ。連日200人前後の新規感染者が発生し、名古屋市の河村市長は7日、市内の病床の9割が埋まっていることについて危機感をあらわにした。 埼玉や神奈川、兵庫でも感染者数は100~200人と高止まり。7日の全国の重症者は530人で、過去最多を更新した。
必要なのは民間の検査センター支援
番組では尾身会長の発言に西村経済再生相もこわばった…(C)日刊ゲンダイ
全国各地に「第3波」が襲来しているこのタイミングで、尾身会長は衝撃的な事実を口にした。 6日放送のNHKの日曜討論。番組終了間際、司会者から「年末年始に心がけること」を問われた尾身会長は、次のように言い放ったのだ。 「実は日本がしのいできた理由のひとつに、クラスターを早く見つけて感染源を(特定した)ということがあるんですけど、もう保健所が疲弊して、クラスターの感染源を見つけるという方法が取れなくなっている」 日本が感染拡大を阻止してきた切り札である「クラスター対策」を、もう使えなくなった――と白状したのだ。要するに「敗北宣言」である。この発言には、出演していたコロナ担当の西村経済再生相もビックリしたのか、こわばった表情を隠さなかった。
医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏がこう言う。 「政府は今年2月のダイヤモンドプリンセス号での集団感染で、無症状感染者がいると把握したにもかかわらず、クラスター追跡にこだわって無症状感染者を野放しにしてきました。その時から今まで、対策を誤ってきたのです。本来ならPCR検査を徹底的に拡大するべきだったのです。クラスター追跡ができないと認めたのなら、早急に方針転換し、民間のPCR検査センターを支援するべきです。誰でも『頻回検査』できるようにすることが、感染拡大防止の要ですからね」
この先、第3波はどこまで広がってしまうのか。AIを用いたグーグルの感染予測によると、31日までに全国で7万6000人が感染するというから恐ろしい。 「日本は欧州や米国に比べて死者も少ないし、医療体制も充実しているはずなのに、医療崩壊を起こしつつあります。国の『専門家』が政治的な判断で、根拠不明な入院基準などを医療現場に持ち込むから、他国に比べて異様な状況になってしまっているのです」(上昌広氏=前出)
失敗のツケを払わされるのは国民だ。もっと怒った方がいい。
鈴木直道・北海道知事から同日夕、自衛隊に対して正式な派遣要請があった。道内の部隊などに所属する看護師1人と准看護師4人の計5人が1チームとなり、診療の補助や入院患者の看護に当たる。自衛隊が看護師らを派遣して医療支援に当たるのは、8月に沖縄県内の医療機関を対象に実施して以来。
このほか防衛省は、大阪府への同様の派遣についても事務レベルで調整を続けている。ただ自衛隊側の医療人材にも余力は乏しく、医官(医師)と看護官(看護師)はそれぞれ約1千人いるが、新型コロナの患者を受け入れている各地の自衛隊の病院で対応などに追われている。
岸信夫防衛相は8日の記者会見で「(自治体の)要請をそのまま受け入れるのはかなり困難を伴うのではないか」と話した。派遣を調整中の大阪府の吉村洋文知事には電話で「(自衛隊に)人的余裕がある訳ではない。全てお応えできる状況ではないかもしれない」と伝えたことも明らかにした。(伊藤嘉孝、寺本大蔵)
西村大臣記者会見(2020年12月8日)
厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、8日時点で536人となりました。過去最多だった7日を6人上回り、過去最多を更新しています。
一方、症状が改善して退院した人などは、国内で感染した人が13万8994人、クルーズ船の乗客・乗員が659人の合わせて13万9653人となっています。
また、6日には速報値で1日に1万2978件のPCR検査が行われました。
毎日新聞
新型コロナウイルスの感染者は8日、全国で新たに2154人が確認された。クルーズ船の乗客乗員らを合わせた感染者数は16万7408人。死者は47人増え、1日の死者数ではこれまで最も多かった12月4日の45人を上回り、過去最多になった。死者の累計は2458人。
厚生労働省によると、重症者(8日午前0時現在)は前日より6人増えて536人となった。
京都府の同志社大ラグビー部では合宿寮に住む部員12人が感染。7日に判明した1人を含めて計13人に上った。東京都の新規感染者は352人。京都府で1日の感染者が過去最多を更新した。【まとめ・日野行介