立憲民主党の安住淳国対委員長は1日、新型コロナウイルス感染が急拡大する大阪府と宮城、兵庫両県への「まん延防止等重点措置」適用について、「感染者数や(感染の)広がりの速度を考えると、緊急事態宣言を発出するような事態だ。まん延防止で対応するのは無理があるのではないか」と述べた。国会内で記者団に語った。

 また、安住氏は「(先の)緊急事態宣言の解除が早かった。菅内閣の政策判断は間違っていたのではないか」と批判した。

 一方、公明党の山口那津男代表は党会合で「(まん延防止は)緊急事態宣言とは違い、もう少し小回りの利く、ポイントを絞った措置が取れる」と評価。「今後も注意深く、感染拡大をいかに防いでいくかに全力を挙げたい」と語った。

 

大阪・兵庫・宮城一部に「まん延防止等重点措置」決定  

 

時計2021/4/1 21:00神戸新聞NEXT
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兵庫県姫路市は1日、3月9~29日に発表した感染者計66人のうち、約3割の21人が英国型の変異株と判明したと公表した。21人のうち30代以下の若い世代が約7割を占めており、市保健所の毛利好孝所長は「変異株は若年者に感染しやすい特徴がみられる」とした。

 変異株感染者を年代別で見ると、20代が最多の9人。50代が4人で続き、30代が3人▽10代以下が2人▽40代、60代、70代が各1人-だった。発症時に中等症だった患者は2人で、ほかの19人は軽症か無症状だった。

毛利所長は「変異株は感染力が強い印象はあるものの、従来型と比べ重症化する割合が高いとは言えないだろう」と述べた。

 また、3月に入り全感染者に占める30代以下の割合が増加。2月は24%だったが、3月は1~28日発表分で45%となった。感染経路が不明の患者も2月の34%から49%に増えた。

 姫路市では4月1日まで3日連続で新規感染者数が2桁となっており、市危機管理室の担当者は「姫路でも第4波が始まった状況と言え、危機感がある。大きな波にならないように、いま一度感染防止策を徹底してほしい」と呼び掛けた。(田中宏樹)

東京475人 解除後で最多、大阪 2か月半ぶり600人超

新型コロナウイルスについて全国で1日、これまでに2593人の感染が発表されています。

 東京都が1日発表した感染者は475人。2回目の緊急事態宣言が解除されてからは最多となりました。

 “まん延防止等重点措置”が初めて適用される3府県では大阪で616人の感染を発表。600人を超えるのは1月16日以来、ほぼ2か月半ぶりです。また、兵庫では199人の感染を発表。先月31日、過去最多となる200人の感染を発表した宮城では133人の感染を発表するなど、全国では、これまでに2593人の感染が発表されています。

 また、入院している重症者は先月31日から2人減って380人。13人の死亡が発表されています。(01日18:42