大阪非常事態「赤信号」初点灯へ 感染が拡大、重症者向け病床逼迫
大阪府が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3日にも独自基準「大阪モデル」で非常事態を示す「赤信号」を初めて点灯させる方向で検討していることが分かった。同日午後、対策本部会議を開いて決める。
府内では10月中旬ごろから感染者が増加傾向に転じ、重症者向けの病床使用率は今月2日時点で63・6%と逼迫している。吉村知事は70%に達した場合は赤信号とする考えを示していた。
府は11月20日の対策本部会議で「黄信号第2段階」への引き上げを決定。府民には飲み会や宴会を4人以下、2時間以内とするよう呼び掛け、重症化しやすい高齢者らには不要不急の外出自粛を要請している。
新型コロナ 北海道で新たに11人死亡、206人感染確認 200人超えは2日ぶり
北海道では3日、新型コロナウイルスで新たに11人の死亡と206人の感染が判明しました。感染者が200人を超えるのは2日ぶりです。 このうち札幌市が135人、旭川市が22人、函館市が2人、小樽市が5人となっています。午後3時半現在、新たなクラスターの発表はありません。札幌市北区の太平中学校では、新たに生徒3人の感染が判明しました。新たに1クラスが学級閉鎖となり、あわせて4学級となりました。 その他の感染者の内訳は以下の通り:
・空知管内 8人
・石狩管内 14人
・胆振管内 2人
・日高管内 1人
・渡島管内 3人
・上川管内 2人
・オホーツク管内 2人
・十勝管内 8人
・釧路管内 1人
・その他 1人
大阪府がコロナ対策本部会議 初の「赤信号」点灯へ議論(2020年12月3日)
「大阪モデル」初の赤信号点灯決定 知事15日まで外出自粛要請へ 学校は継続
新型コロナウイルスの感染拡大で医療崩壊の危機が迫っているとして、大阪府は3日、緊急の対策本部会議を開き、感染状況を判断する独自基準「大阪モデル」に基づき、非常事態を示す「赤信号」を初めて点灯させることを決定した。重症者の病床使用率が指標の70%以上に達する可能性を踏まえ判断した。府は15日まで全府民に可能な限りの不要不急の外出自粛要請に踏み切る一方、学校は通常授業を継続させる。
全府民を対象にした外出自粛要請は、4月の緊急事態宣言の発令時以来になる。大阪モデルでは赤信号が点灯した場合、クラスター(感染者集団)発生施設などのうち、感染拡大防止に必要とされる施設への休業なども求めることになっている。【芝村侑美、石川将来】
感染2517人、死者36人重症者は最多更新
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国内で3日、新たに2517人の新型コロナウイルスの感染者が確認された。東京533人、大阪386人、北海道205人など。山梨19人、岐阜42人、奈良39人、広島46人、高知15人でそれぞれ1日当たりの最多となった。全国の重症者497人も過去最多。
死者は北海道11人、大阪8人、神奈川6人、兵庫3人など計36人。これまでの国内の感染者はクルーズ船ダイヤモンド・プリンセスの乗客乗員を含めて計15万6578人、死者は計2274人。
兵庫が既に感染者として発表した計4人を取り下げた。