【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するライアン氏は7日、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行が続く中で、大規模なスポーツ大会などについて「危機管理が保証できない場合には、開催を再考すべきだ」と提言した。13日にブラジルで開幕予定のサッカー南米選手権を巡る質問に答えたが、東京五輪の開催議論にも波及する可能性がある。

 ライアン氏は、WHOは各種行事の開催是非について決定権限はないと強調しながら「国際的な大規模スポーツ行事は複雑で、綿密な計画と十分な危機管理が必要だ」と指摘した。

東京五輪まで45日 国立競技場周辺できょうから交通規制

2021/6/8

山口香JOC理事 東京五輪開催に「どうかなるんじゃないかって議論すること自体が、タブーみたいな…」

[ 2021年6月7日 16:12 ]

JOCの山口香理事
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 日本オリンピック委員会(JOC)理事で、柔道元世界女王の山口香氏(56)が7日放送のニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)に生出演。JOCの現状について語った。

 「JOC内で私が居心地悪いとか、そういったことはありません。ただ、どの組織でもそうなんですけど、こういうナイーブな話題について正面から議論しようということがなかなか難しいのかなと思うんですね」とコメント。「オリンピック、パラリンピックに向かう中で、やめるというよりはどうかなるんじゃないかって議論すること自体が、ちょっとタブーみたいな感じの空気感があるような気がするんですよね」と訴えた。

 「だから私はその辺を議論しながら、『こういう危険はあるけど、どうやったらやっていけるだろう』『どうやって語り掛けたら国民の方たちの理解がいただけるんだろう』っていうのを私たち自身がしなければ、どこにお願いするってことにもいかないと思うんですよね」と持論を述べた。