久しぶりに本にかじりついて読み終えた
この本は娘が読書感想文をかくために、一緒に立ち寄った「紀伊国屋」で目に留まったもの。
帯によれば秋にTVドラマ化・・出演者に堺雅人の名前を見つけ、あらすじを読んで強く惹かれた。その夜からこの「氷の華」にかじりついて読んだ。
本から離れる時間がもったいないと思ったくらいだ。
長編ミステリ(499ページ)だけど、飽きさせない。
最初の出だしから福島県相馬郡が出てくるから、興味も増すのだが、その描写が
どこにでもある田舎の平凡だけど、人が望むような作次郎の定年退職後のある1日の終わりから物語が始まる。
それがこの話のどこで関わってくるんだろう?と興味がわく。
主人公の恭子は35歳、大谷石の高い塀に囲まれた5百坪をこす敷地に、大型ベンツと
もう1台がおさまる車庫。
純日本風の建物を洋風にリフォームした屋敷に住み、お手伝いさんがいて、家事はほとんどせず、唯一するのは帰宅した夫のためにビアグラスを凍らせておくだけ。
何不自由ない優雅な毎日をおくる恭子だが、子どもがいない。
不妊症の治療を受ける場面もでてきて、多少なりとも経験している私には、充分辛さがわかる場面も出てくる。
全てが満ち足りているのに、子どもが出来ないというただ1つの恭子の弱点をついた言葉から始まる事件の展開。
そして、14年前に恭子が画策までして、好きあう二人から夫を奪って結婚したことなどから心の底に暗い影をもっている。
とにかく快いスピードで、誰にでもあるような心の動きに頷きながら、華やかな悪女ぶりを堪能できる本です。
起きてすぐトイレに持ち込んで、よく開かない目をこすりながら読みふけり、
犬の散歩しながらも片手に持ち歩き、べったりと過ごした4日間だった。
この本は娘が読書感想文をかくために、一緒に立ち寄った「紀伊国屋」で目に留まったもの。
帯によれば秋にTVドラマ化・・出演者に堺雅人の名前を見つけ、あらすじを読んで強く惹かれた。その夜からこの「氷の華」にかじりついて読んだ。
本から離れる時間がもったいないと思ったくらいだ。
長編ミステリ(499ページ)だけど、飽きさせない。
最初の出だしから福島県相馬郡が出てくるから、興味も増すのだが、その描写が
どこにでもある田舎の平凡だけど、人が望むような作次郎の定年退職後のある1日の終わりから物語が始まる。
それがこの話のどこで関わってくるんだろう?と興味がわく。
主人公の恭子は35歳、大谷石の高い塀に囲まれた5百坪をこす敷地に、大型ベンツと
もう1台がおさまる車庫。
純日本風の建物を洋風にリフォームした屋敷に住み、お手伝いさんがいて、家事はほとんどせず、唯一するのは帰宅した夫のためにビアグラスを凍らせておくだけ。
何不自由ない優雅な毎日をおくる恭子だが、子どもがいない。
不妊症の治療を受ける場面もでてきて、多少なりとも経験している私には、充分辛さがわかる場面も出てくる。
全てが満ち足りているのに、子どもが出来ないというただ1つの恭子の弱点をついた言葉から始まる事件の展開。
そして、14年前に恭子が画策までして、好きあう二人から夫を奪って結婚したことなどから心の底に暗い影をもっている。
とにかく快いスピードで、誰にでもあるような心の動きに頷きながら、華やかな悪女ぶりを堪能できる本です。
起きてすぐトイレに持ち込んで、よく開かない目をこすりながら読みふけり、
犬の散歩しながらも片手に持ち歩き、べったりと過ごした4日間だった。