川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

「官吏の亀鑑」島田叡

2023年06月14日 | 映画
帝国最後の沖縄県知事、島田叡(あきら)。

昭和20年1月に赴任、6月に死去。

わずか5か月の着任。県知事として何をしたでもない、でも永久に残る名前。

逃げなかったから。

____________

何をしたでもない、ってのは誇張で彼に失礼ですが、圧倒的な米軍の前に、軍民一如で戦う方針に基づき、本土決戦の礎となる沖縄の、県知事としてできることは、疎開させたり、米を台湾から調達したり、なるべく無駄死にさせない、、、それだけ。

まあ、あれですな、殿(しんがり)を務めるだけ。

逃げずに。

その逃げない姿勢は、戦後、吉田茂をして、「官吏の亀鑑」と言わしめた(と思われる画像が以下の映画にあった)。

実際、昭和20(1945)年7月9日、島田の殉職の報に際し、安倍源基内務大臣は、行政史上初の内務大臣賞詞と顕功賞を贈った。

「其ノ志、其ノ行動、真ニ官吏ノ亀鑑ト謂フベシ」

内務大臣が一知事に対して賞詞を授与することは、これが最初で最後の出来事。


その逃げなかった強さと、周りに見せた人間性が、戦後=彼の死後、80年近く立って、元キャスターの佐古忠彦さんにより映画化された。


 
Amazon Primeで400円レンタル。

いい映画でした。睡眠時間を削って見る価値がありました。
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NZのタラナキ山ってきれい

2023年06月11日 | 映画
NZの、2500mちょっとの、タラナキ山ってのは、富士山みたいで、きれいですね。

実際に、映画『ラスト・サムライ』(NZで撮影)では、富士山として映写されたらしい。それは知らなかった。

山頂から10キロが保護区に指定されているので、きれいな円形状の景観が。


Windows10ログイン時の画像で知りました。
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映画『Women talking』 また観ました

2023年06月07日 | 映画
映画『ウーマン・トーキング』(原題:Women Talking)。

先日観たけど、キリスト教の教義の点とか、よく分からなかったので、クライアントのクリスチャンさんをお誘いして、また観てきました。

同じ映画を映画館で2回観るなんて、人生で初めて…

それくらい私を虜にした映画。

はっきり言って、キリスト教にあまり理解がない方にはあまりおすすめできない… 聖書をがんばって読んできた私でさえ、一回では十分に理解できないくらいですから。。

どうせ観るなら私のように2回観るつもりでご覧になるのがいいかも。

プロット・ストーリーの機微を含めて、私の理解度は:

 1回目は70%
 2回目で100%

です。

一緒に観に行った、先輩のクリスチャンクライアントによれば、

  •  後々になっても深く考えさせられる
  •  間違いなく名作

だそうです。

共産党とか、半宗教の方は、こういう映画を楽しめないんだろうなあと思うと、可哀想に思えてきました。

特に2回目で分かってきたのは(以下ネタバレ注意):

1 「命より信仰が大事」って人が今も実際にいる
2 あの状況で「出ていく」という選択肢は、未知の世界への冒険であって、かなり危険を伴う、死とスレスレの、大きなチャレンジ。決して「逃げ」ではない。命懸けの行為。
3 (時間的・空間的な)「距離を置く」ということが、重要で効果的な選択肢になりうる場合がある。

二回観て、ほんとうに良かった!


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映画「生きろ島田叡-戦中最後の沖縄県知事」

2023年06月04日 | 映画
昨年に映画化された『生きろ ー島田叡 最後の沖縄県知事』の映画監督が、ニュースキャスターだった、あの佐古忠彦さん。

Amazonプライムで、今晩にでも見ようかな。

映画「生きろ島田叡-戦中最後の沖縄県知事」予告編
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『ウーマン・トーキング』観ました

2023年06月02日 | 映画
本日公開の映画『ウーマン・トーキング』、早速、観てきました。

私の専門の#インテグリティに関連すると思って。

深かった。

究極の選択の中で、彼女たちが取った結論。これがベストだったのか。

たった10数年前の、実話を元にした、ってことが驚き。

こういう生活をしている方々が、今も世界にいらっしゃるんですね。

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映画『ジョーカー』 安倍元首相暗殺犯が影響された

2023年05月22日 | 映画
安倍元首相暗殺犯は、長らく、特に家庭連合に対して恨みを持っていたわけではなかった。少なくとも、行動に転化するほどの、強い恨みではなかった。

それが、2019年ころに、映画『ジョーカー』を見て、変わった。この映画に影響されたらしい。

と聞いて、この映画を観ようと思っているのですが、まだ観れてない…

 
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『アウトレイジ』 感情的になったら生き残れない

2023年05月22日 | 映画
北野武『アウトレイジ』では、感情的になる登場人物がバタバタ死んでいくらしい。

観たことないので、観ようと思っている。

感情的になるのは、アマ。
プロは感情的にならない。

アマは生き残れない。
感情を抑えたプロのみが生き残れる。

 
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強いから人に頼れる 弱いからではない

2023年05月09日 | 映画
滅多に家で映画は観ないけど、尊敬する先輩に勧められて、Amazon Prime で、

『2つ星の料理人』

 
主演のブラッドリー・クーパーは目が離せないイケメン。私とタメなんですね。

2015年の映画。

重厚感がある。いいプロット。軽くない。単純なハッピーエンドではない。また観たくなる。

名セリフがありました。

強いから人に頼れる。弱いからではない


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映画のクオリティと国力との関係

2023年04月30日 | 映画
映画好きの先輩から聞いた話。

最近の韓国映画はすごくいい。『二つ星の料理人』とか、子ども好きな達っちゃんにはヤバイよ、と。

 
なぜ最近、韓国映画はいいのか?

って話になった。

その先輩いわく、

 国力が上がったから。

一人あたりGDPも、日本以上?

歴史的に、国力が上がれば、映画の質は上がる。

例えば:

  • かつて戦前、フランス文化が華やかなりし頃、フランス映画が全盛だった。
  • 戦後、アメリカが世界を睥睨し、ハリウッド映画が世界を席巻した。
  • 高度経済成長時代、日本のクロサワが世界をひれ伏させた。
  • 今、インド映画『RRR』が世界で話題になっている。

 
かように、国力が上がると、映画の質も上がる、という関係にある。

なるほど、と合点しました。日本もまたいい映画を作れるようになりたいですね!
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伊丹十三監督『タンポポ』が大人気

2023年04月20日 | 映画
日本に5年もいたことがある、55歳のカナダ人に、好きな日本映画は何?って聞いたら、クロサワも良いけど、

 タンポポ(伊丹十三監督)

だって。



山崎努、渡辺謙、役所広司、宮本信子、安岡力也っていう豪華ラインナップ。

娯楽映画。

そのユーモアがすごいいいらしい。

へえ。

伊丹十三は、マルチに活躍した天才。



この『ヨーロッパ退屈日記』とか、とてもいいエッセイです。

文明批判というか、洒脱な処世感覚というか、肩に力の抜けた自然体な文章というか。



伊丹十三が好きすぎて、私はこの全集まで持ってます。

いつかじっくり読む!


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映画『ウーマン・トーキング』6月公開

2023年04月06日 | 映画
『ウーマン・トーキング』って映画が、インテグリティを学べそうで、とても良さげ。
 

許すのか、戦うのか、逃げるのか。

我々が日々直面している、困難な選択肢が題材。

人生は選択肢の集積。

一日は選択肢の集まり。

人間は一日に3万5000回も選択している。


3.5万回かぁ! 

数え方によるんでしょうけど、もう何千も選択していることは確かなんだろう。
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映画『生きる -Living-』

2023年04月06日 | 映画
今、上映中の、話題の映画『生きる -Living-』、観てきました。

黒澤明「生きる」が原作。
ノーベル賞作家のカズオ・イシグロが脚本。

とてもよかった。話題通り。
国際業務を扱う私には、世界の人との交流にあたっても、観ない選択肢はない。

____________

文字通り、「生きる」とは何か?を考えさせられる。観終わった後、しばらく身動きできないほど。




↑  鑑賞後、一人残って物想いにふけりました、、

役人も、会社員も、弁護士も、「生きる」とは何なのか。生きることは、働くこと。じゃぁ、働くことって何なのか。

情熱。家族。勇気。人間性。プロフェッショナリズム。インテグリティ。同調圧力。

いろんなことを、考えさせられる。

ちなみに、イギリス英語が好きな私には、

 We are going to get things done.

のところで、鳥肌が立つほど、感動しました。原作の黒澤映画よりはるかにいいです!

絶賛上映中。映画館で、ぜひ!
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映画『生きる -Living』黒澤明✕カズオ・イシグロ

2023年03月23日 | 映画
黒澤明の名作『生きる』が、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロ脚本で、リメイク。


映画好き、を自認するなら見なきゃですね、、

イギリスでリメイクされたってことで、英語でどう日本文化的なものを伝えるのかが興味ある…

月末の、3・31~上映。見に行くべし!
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『インビクタス 負けざる者たち』 クリント・イーストウッド

2023年03月21日 | 映画
見たかった映画をようやく。10年以上前の、『インビクタス 負けざる者たち』
 
クリント・イーストウッド監督、
モーガン・フリーマン主演、マット・デイモン出演。

クリント映画のいくつかにあるような、「おおっ」って点はないけど、マンデラ大統領の平和主義と人格を、うまく描いている。

30年近くも牢獄にいたけど大統領になったマンデラ。人間的なマンデラ。妻が不倫して不遇だったマンデラ。

人間くさい偉人の見本が、つい最近まで生きていました。

1995年の南ア・スプリングボックスのラグビーW杯優勝。これは、「初出場、初優勝」なんですね。アパルトヘイトのせいで、それまでは南アはW杯には出させてもらえませんでした。
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映画『ハドソン川の奇跡』 コンプライアンス違反が生命を救う

2023年03月18日 | 映画
ずっと見たかった映画『ハドソン川の奇跡』を観た。
Amazonプライムで。


クリント・イーストウッド監督、トム・ハンクス主演。

管制塔の命令に従わず、ハドソン川に着水して、155人の生命を作った。
コンプライアンスに従わず、自分の判断で、インテグリティを発揮した事例。

東日本大震災の野蒜駅の事例みたいだ。

広域避難場所に指定された野蒜小学校に避難したら(コンプライアンスを守ったら)死んだ。
指定された小学校に行かずに、その場に留まったら(コンプライアンス違反をしたら)、生き延びた。


こんな事例はいくらでもある。その、語り継がれる代表例。

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最後の、副操縦士の、ウィットに富んだ、ユーモアあふれる、

 I would've done it in July.

の名セリフがしびれる。さすがハリウッド映画。さすがアメリカ。さすがクリント・イーストウッド。

日本の映画で、こういう、スパイスの効いた、ジョークで終わるエンディングって、観たことない。

コンプライアンス/インテグリティに興味ある方。
英語が好きな方。
ジョークが好きな方。

おすすめします!
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