家庭連合案件には、その「世界史的意義」 ↓
のほかに、コンプラ的意義がある。
株式会社、特に上場会社は、株主保護のために、コンプライアンスが発達している。
資本主義の発展に伴い、コンプライアンスが浸透してきた。
20年、30年かけて、昔のような酷いパワハラとかも、少なくなってきた。
20世紀には、パワハラという言葉もなかった。
資本主義の発展に伴い、コンプライアンスも発達してきた。
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しかし。
会社以外の、他の分野はどうか。芸能、スポーツ、政党、宗教、教育、、
■ 芸能
ジャニーズの性加害。数十年前から放置・黙認されてきた。
■ スポーツ
大相撲の不祥事。暴力。高校球児への体罰とか。
■ 政党
自民党の裏金、、、
■ 宗教
カトリック神父の性加害。あとは家庭連合さん。ま、2009年のコンプライアンス宣言以後は、立派になっています。
■ 教育
猥褻をするエロ教師は後を断たない。
そう。こうして、「会社以外の分野」では、まだコンプライアンスが未発達。未浸透。発展途上。
私がサポートしている家庭連合案件で、島田裕巳教授が、「宗教団体のガバナンスなんて、誰も論じたことがない」と仰っていた。そんな本もない。
そう。
会社のガバナンスは、コーポレートガバナンスコードとか、官民一体となって、躍起になって、発達させてきた。
でも、宗教団体のガバナンスなんて、誰も論じていない。「教祖の言うことに従う」「身を捧げる」ことを本質とする宗教では、会社と同様のガバナンスの仕組みなんか、導入できるはずがない。
だって、そもそも、ガバナンスって、「社長を縛る」仕組み。社長に鈴をつける仕組み。
え、、
教祖様を縛るなんて、、 そんな不遜なことはできない。そんな罰当たりなことはできない。
そう。
宗教法人には、本質的に、「会社に当てはまるようなガバナンスは当てはまらない」のです。
ただ、とはいえ、社会との軋轢を生みすぎてはいけない。だからある程度、コンプライアンス的に、頑張ってくれよ。
それが家庭連合問題だし、宗教以外にも、政党、スポーツ、芸能、教育、、、
会社ではなくても、コンプライアンスしっかりやりましょうよ。
そういう、「会社以外の分野・領域でも、コンプライアンスとかガバナンスとかインテグリティ大事だね」って文脈で、私は家庭連合案件をサポートしています。
こんなBig Pictureで、仕事しています。一宗教法人の解散を回避しようと躍起になっているだけではありません。