選挙の効果

総選挙の意味

天皇 バリケイト伊東

2019-05-27 04:31:10 | 政治
  時代表記が令和になって約1ケ月になろうとしている。新しい時代になったからと言って、日本は何も変わってない。日本人の心は昭和や平成に依存している。誰も新しい時代の扉の向こうに飛び込もうとしない。扉の向こうで世界を切り開こうとしない。腐った時間が過ぎてゆくだけだ。ナショナリズムの高揚感は、最近強くなったが、多くの日本人は、不安症候群のまま、今に依存している。令和、令和と踊らされてるだけだ。安部政権の天皇利用による雰囲気作りは、日本を天皇制の国の印象を内外に与える。もちろん、日本は天皇が国家の中心にいるわけではない。主権在民の国だ。天皇は象徴の存在だ。安部政権による過剰の演出に疑問を感じてる人は少ない。新天皇の顔見せに10万人以上が押し寄せるとは、人気アイドル並みだ。安部は、天皇を戦前のように国家元首にしたいのだろう。そして、天皇を利用して自分の権力を最大限に行使したいのだろう。戦前の軍国主義者は、天皇の権威を利用した。天皇を神にした。絶体神になった天皇に忠誠を誓わせた。安部はまた戦前と同じような事をしょうとしている。大手マスコミも安部政権に協力している。平和もない、人権もない、自由もない、豊かさもない時代に日本を戻したいようだ。ファシズムとは、民主主義の対極にあるものだ。絶対にファシズムを復活させてはいけない。安部の危険思想に警戒する人は少ない。驚く事に、日本の若者の半数が安部を支持しているのだ。最近では40代まで支持者を拡げてる。日本の若者は、世界の若者とはかなり違う。世界の若者は体制や権力、権威に抵抗する。日本でも、50年前はそうだった。草食化した若者は、体制を打倒しようとはしない。むしろ、近づいてごまするような事をする。日本では、高齢者のほうが安部に対して闘争的だ。日本の政治は、どぶ沼のような事態だ。長く続く平和は、日本人の精神を退化させてしまった。天皇制のような過去戻りの政治思想が復活しようとしている。復活させてはいけない。野党が弱すぎるのだ。相次ぐ選挙での戦略のミスでいつも大敗してしまう。勝てる選挙も落とすのだ。安部が絶対的に強いわけではない。安部は習近平やトランプ、プーチンのような強さ、カリスマ性を持ってるわけではないが、選挙になると自民党が勝ってしまう。選挙制度に問題があるのかもしれない。小選挙区制は、与党有利の傾向がある。なにしろ一人しか選ばれないのだから。100票差でも負けは負けなのだ。仮に中選挙区に戻しても、日本全体が右傾化し、天皇崇拝が高まってる今では、自民党が強いのではないか。野党も共産党を除けば、天皇制に批判的な事を言える雰囲気ではない。むしろ、皇室のほうが天皇を政治利用するなと、暗に安部政権を批判してるようだ。退位した天皇は、テレビメッセージで何度も私は象徴の天皇だと、言ってる。天皇の政治利用は絶対にやってはいけない。国民は安部やマスコミの虚構の演出にだまされてる。戦前の天皇制の時代にどれだけ多くの人権被害が起きたか。どれだけ多くの人間が戦争で死んでいったか。どれだけ多くの人間が餓えて死んでいったか思い返さなければいけない。私は天皇個人を責めてるわけではない。利用したがる連中を責めてるのだ。