昨日の夜は、有川浩の小説「阪急電車」を読んでおりました。
舞台は阪急今津線。宝塚駅から西宮北口駅までの八つの駅。
時間でいえば十五分くらいらしいです。
宝塚駅から西宮北口駅までと折り返して西宮北口駅から宝塚駅までの十六の物語。
それぞれの物語で主人公が違うけど、同じ電車に乗っている設定なので物語が微妙にクロスしていきます。
お、面白い。
有川浩の小説はストーリーも面白いけど、キャラクター同士の会話が面白い。
キチンとしたキャラクターが出てきて、或いはキチンとなろうとしているキャラクターが出てきて、「正論だけでは物事は進まない事は分かっているけど、でも正論を言うぜ」ってキャラクターが必ず出てくる。
私は物事に流されるタイプの人間なので、そんなキャラクターが出てくると嬉しくなってしまいます。
ほっこりと爽やかな気分になる素敵な小説でありました。