ぶっちゃけストーリーなんてど~でもいいって小説が私の中に幾つかあります。
例えばダン・シモンズの小説『ハイペリオン』シリーズとか、ウィリアム・ギブスンの小説『ニューロマンサー』とか。
内容なんてど~でもよくてただただ小説に使われている語句が格好いい~!!
昨日読み返していた野阿梓の小説『バベルの薫り』も使われている語句が凄く格好いいんですよ。
文体が美しい、とかそんな訳ではないのですが。何だか格好いい~!!
内容にはね、不満があるのです。
場面によっては、私には理解不能なやおいの世界が展開したりして、う~むと唸ったりします。
作者が自分の趣味に走っているって気もするし。
ラストも「ん??」って腑に落ちない……。
物語の力学的にあのラストでよかったのかなぁ……。
でも、この言葉使いにやられちゃってるんですよ、私。
格好良すぎる……。
多分、読む人によって好き嫌いが分かれる小説なんだろうな。この小説。
私は言葉酔いをしてしまいました。