昨日の夜は秦建日子の小説『推理小説』を読んでいました。
ドラマ「アンフェア」原作のようですね。ドラマは観ていないのでよく分かりませんが。
シリーズものとなっているようです。
会社員の男性と高校生の女の子が殺害される。
現場には「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の栞が落ちていた。
さらに編集者がホテルで毒殺され、関係者のポケットから「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の栞が見つかる。
連続殺人だが、殺された3人に接点は無い。
そんな中、事件の詳細と殺人予告が書かれた原稿が出版社と警察に届けられる。
さらに原稿には「事件を防ぎたければこの小説の続きを落札せよ」という要求が添えられていた……。
秦建日子のデビュー作のようですね。
主人公のキャラクターは魅力的。でもその他のキャラはあっさり薄味。
文章もさっぱりしています。良く言うなら読みやすい文章です。
序盤はやけに挑発的。読み手の予想を潰していきます。
でも一周廻って元通りって感じ?
この小説の挑発的な文章をそのままこの小説に当てはめていくと容易に犯人は予測出来てしまいますよん。
主人公のキャラは魅力的なので、キャラを楽しむ小説と位置付けしたほうがよいかな。
でもその他のキャラが書割みたい。作者は主人公以外は興味はないのかなぁ? う~む? 勿体無いような気がしないでもないです。