昨日の夜は、綾辻行人の小説『Another』を読んでおりました。
ミステリー風味のホラーです。
綾辻行人の小説は私、初読みです。ミステリで有名なお方ですよね。何故か今まで読んでいませんでした。
私はホラーな作品は好きですが、血みどろな場面が続出して読み所となるスプラッタな作品は苦手です。
この作品はスプラッタな部分を読み所としてないのでセーフでした。
(私、時々スプラッタという言葉をバケラッタと混同してしまいます。スプラッタな場面でスプライトを飲みながらバケラッタと叫ぶO次郎……。すみません。脱線しました)
閑話休題。
怖い怖い座敷童バージョンのお話です。
主人公が転校してきた中学のクラスにいつの間にか一人増えている。否、人数がぴったり合っているはずなのに、クラスにいつの間にか一人増えている時に決まって起こる不可思議な現象が、発生している……。
前半部は何が起こっているのか分からないぞくぞくした感覚で進行します。主人公でさえ信用できないという……。
後半部はどうやってその人物を見つけるか、そしてその人物は誰なのかが焦点になってきます。
前半の伏線は最後に見事に回収されています。
でも根源的なことは解明されない。だからこそホラーなわけですね。
面白かったですよ。
綾辻行人の他の作品も読んでみる事にします。