狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

カカオよりココロ。

2012年02月11日 18時15分14秒 | 季節の御挨拶





 本日の倉敷美観地区周辺は晴れていましたよ。
 最高気温は八度。最低気温はマイナス二度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっております。




 女性たちがチョコレイトなるものに愛情或いは願い或いは下心を込めて殿方に送り殿方のハートを射抜く儀式の日が迫っています。
 街はチョコレイトなるものが乱れ飛んでいるようです。
 私はこの恋の争奪戦の前線から離脱して防空壕の中に身を潜めている身なので実際のところどうなっているのかはよく知りません。
 お義理で配るチョコとか友達にあげるチョコとか自分用のチョコとかお情けであげるチョコとかもあるとか。



 ところで、つらつら考えてみますに学生の頃は別として社会人の女性がバレンタインデーで意中の殿方にチョコレイトを送ってその場で告白するケースって希なのではないかと私は思うのですが、実際のところはどうなのでしょう? 少なくとも私の周囲では聞いたことがないです。
 本命の殿方に義理チョコのふりをしながら本命チョコを渡して親しくなるきっかけ作りにする或いは相手の様子を見る、というケースは聞いたことがありますが……。
 いきなりバレンタインデーにアタックをかけるお方もいるのでしょうか? 

 ま、私は紳士淑女の方々が駆使すると云われる恋の駆け引きの教養は残念ながら未だ習得していない朴念仁なのでよく分かりません。


 ところで私が以前勤めていた会社にバレンタインデーの日に意中の女性にチョコレイトを送って告白していた男の人が居たのですが、私が恋の争奪戦の前線から離脱して防空壕の中に身を潜めているうちにバレンタインデーに男性も意中の女性にチョコレイトを送って告白してもよいというルール変更があったのでしょうか? 
 疑問に思っているところであります。



 ま、何はともあれ2月14日にアタックをかけるお方には幸運をお祈りいたします。

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『蒲生邸事件』/宮部みゆき

2012年02月11日 18時01分13秒 | 小説・本に関する日記





 昨日の夜は、宮部みゆきの小説『蒲生邸事件』を読んでいました。
 第18回日本SF大賞受賞作です。



 主人公の尾崎孝史は予備校の受験のため滞在していたホテルで火災に巻き込まれる。
 逃げ道を失った孝史はある男に助けられるのだが……。

 タイムスリップもの。
 孝史が緊急避難的に連れてこられたのは戦前の日本。二・二六事件真っ只中の東京。
 蒲生憲之元陸軍大将の館に身を寄せた主人公達は、館の主の蒲生憲之の自決に遭遇する。
 しかし自決した館の主の手元には何故か拳銃が無かった……。




 序盤の主人公の傍若無人ぶりには頭を抱えながら読みましたよ。
 しかし後半を考えると序盤に主人公が傍若無人なのは物語として正解なのですね。

 二・二六事件最中の戒厳令下にある帝都東京の雰囲気を見事に描いています。
 私は情報としては知っているけどどんな雰囲気だったのかはよく分からない。この物語の雰囲気が正解かどうかは分からないけど成程こうであったかもしんないと思わせるような描写です。

 伏線も見事に回収していて、ラストシーンも秀逸。
 SF色はそれほど強くないのでSFが苦手な人でも大丈夫だと思います。

 面白かったですよ。
 お勧めです。
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