狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

猫様に逃げられる。

2012年02月27日 18時20分05秒 | VSの日記




 本日の倉敷は晴れたり曇ったりしていましたよ。
 最高気温は六度。最低気温はマイナス二度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れたり曇ったりするそうです。



 私は猫様には縁遠い者で、生猫様に接近遭遇することは滅多にありません。
 そして猫様に出会ってもほぼ必ず猫様に逃げられます。
 私は猫様達に興味津々なのですが、私は猫様達に嫌われているのかしらん。


 上の写真は、猫様に逃げられるの写真です。

 先日の事です。
 夕方から夜にかけて倉敷美観地区をふらふらと歩いていると、闇夜に佇む猫様に出会いました。
 おぉ。生猫様だ! と興奮してカメラを構えると逃げられてしまいました。
 いきなりカメラを構えたのがよくなかったのかもしんない。
 挨拶が必要だったのかも。がっくしです。

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『双頭の鷲(上・下)』/佐藤賢一

2012年02月27日 18時09分04秒 | 小説・本に関する日記





 昨日の夜は、佐藤賢一の小説『双頭の鷲』を読み返していました。
 英仏百年戦争のフランス側の最大の英雄で『軍神』ベルトラン・デュ・ゲクランを主人公としたお話です。

 乱暴で下品で粗野だけど憎めない愛されるキャラクターのベルトランは、軍事においては相手の急所を見抜いてしまう天才。
 でも日頃の言動と出世欲の無さから野に埋もれてしまうと思われた。
 しかし彼の才能を見抜いた主君に出会い、彼の快進撃が始まる……。

 『賢王』シャルル5世が自らの才能を発見するシーンが好きだ。
 ベルトランが示した相手の意外な急所は、これまで没頭していた学問が現実の暴力=戦争状態の中では役に立たないと絶望していたシャルル5世の眼を開かせる。自らの才を発見する驚き。そして周囲の者が理解できないベルトランの才が自分には理解できる。その喜び。戦争を政治・外交・経済・心理・技術・地理と多くの事柄とリンクさせ戦略的思考で捉え直すなら戦闘行為は最終局面でしかない。前段階を整えれば戦わずして勝つ局面でさえ作る事が出来る。役に立たないと思っていた学んだ学問が役に立つ。学んだ学問の使い方を理解した時の喜び。
 直接戦闘に才が無く且つ嫌悪していたシャルル5世にとってベルトランとの出会いは救いとなったのかもしれない。

 この物語は、無邪気な天才に出会った周囲の人達のお話と言えるかもしんない。
 ある者は意気投合し、ある者は嫉妬し嫌悪し、ある者は「自分が支えないとこの人は駄目になる」と考え献身する。


 或いは無邪気なぶ男の切ない愛のお話、なのかなぁ。



 何だかいろんな見方の出来るお話です。
 面白いですよ。
 お勧めです。

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