狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

平成25年春の有隣荘特別公開は4月19日からです。

2013年04月02日 18時52分08秒 | 案内、告知、宣伝





 本日の倉敷は雨でありました。
 最高気温は十二度。最低気温は八度でありました。
 明日は予報では倉敷は曇りのち晴れとなっております。





 お知らせです。

 毎年、春と秋に公開される有隣荘(通称緑御殿)。
 今年の春の公開は4月19日からです。
 今回は彫刻家・青木野枝の作品を展示するそうです。
 5月6日まで。
 休館日は、月曜日(ただし4月29日と5月6日は開館)。
 時間は、10時から16時30分(入場は30分前まで)。
 料金は、一般が1000円、大学生から小学生が500円。
 パスポートチケット(有隣荘+本館、分館、工芸・東洋館、児島虎次郎記念館)だと、一般が1800円、大学生から小学生が1000円です。

 大原家別邸の有隣荘は、1928年(昭和3年)に大原孫三郎が病弱な妻の為に建設した建物です。
 設計は、大原美術館や中国銀行の設計を手がけた薬師寺主計と明治神宮や築地本願寺の造営で知られる伊藤忠太。
 内外装デザインは、児島虎次郎。
 庭園は、京都植冶の七代目小川治兵衞によるもの。
 緑色の瓦屋根が綺麗な建物です。
 1947年(昭和22年)には昭和天皇の宿泊所として使用されるなど大原家別邸の後は来賓館として使用されて多くの貴賓客をお迎えされていたそうです。

 よろしかったら覗いてみては? 
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『物体O』/小松左京

2013年04月02日 18時02分43秒 | 小説・本に関する日記




 昨日の夜は、小松左京の短編小説集『物体O』を読み返していました。

 随分昔に発表された作品集なんだけど、全く古くない。
 ユーモラスだけどドキッと核心を突くお話やしんみりとするようなお話などバラエティーに富んでいます。
 「返還」は今読むと物凄く皮肉っぽい。確かに歴史認識云々を遡って言い出すと謝罪しないで済む人間なんて世界中に誰一人として居ないもんね。どこかで区切りをつけるのが叡智のはず。
 「フラフラ国始末記」は似たような設定のお話は幾つかあるけど軽妙に進んでユーモラスでちょっと切ない。国家って何かと問われたらどう答えたらよいだろう? 
 「ダブル三角」は面白い! ど~なるんだろうね? 男と女は。
 「物体O」は危機管理のお話。首都が消失して日本列島が分断されたら? 多分このお話から「首都消失」が生まれたのでは。

 面白いですよ。
 ユーモアあふれる文章で様々な事柄に疑問や皮肉を投げかけています。
 奇想天外な嘘だからこそ描ける物事の核心。でも深刻にならずに洒脱に描く。
 SFの醍醐味が詰まっています。
 まだ読んだことのないお方は読んでみてください。
 お勧めです。
コメント (2)
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