狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『帰ってきたヒトラー』

2017年03月08日 20時28分39秒 | 映画・ドラマに関する日記






 昨日の夜は、映画『帰ってきたヒトラー』のDVDを観ていました。

 1945年に自殺したアドルフ・ヒトラーは、自殺直前の記憶を失った状態でベルリンの空き地で目を覚ます。
 不審に思いながらも総統地下壕に戻ろうとするが、周囲の様子がおかしい。
 キオスクで新聞を取り年を確かめると新聞には2014年と書いてある。
 疲労で倒れたヒトラーはキオスクの店主に助けられてキオスクに居候することになった。
 ヒトラーが現代の情報を新聞で収集していると、TV局のクルーが訪ねてきた。
 TV局のクルーであるザヴァツキは、会社に自分を売り込む為、「ヒトラーにそっくりな男」とドイツ中を旅してその様子を撮影したいと考えていた。
 その動画は一部で話題となり、ヒトラーは人気のあるトーク番組に出演することになる……。

 監督は、デヴィット・ヴェント。
 出演者は、オリヴァー・マスッチ、ファビアン・ブッシュ、カッチャ・リーマン、クリストフ・マリア・ヘルプスト、フランツィスカ・ウルフ、ミヒャエル・ケスラー、ミヒャエル・オストロウスキ、ロマナ・クンツェ=リブノウ、ラース・ルドルフ、グドルーン・リッター、ステファン・グロスマン、トーマス・ティーメ、クリストフ・ツェマー、マクシミリアン・ストレシク、ニナ・プロール、クラース・ハウファー=ウムラウフ、ヨーコ・ヴィンターシャイト、ダニエル・アミナチ、イェルク・タデウツ、ロベルト・ブランコ、ミヒャエラ・シェーファー、ダギ・ビー、フレシュタージ、ロベルト・ホフマン、ヨイス・イルク、フランク・プラスベルク、など。
 原作は、ティムール・ヴェルメシュの同名の風刺小説です。






 リベラルと言われる勢力が綺麗事を述べて行った政策で実害を受けている人達がまずあるわけです。
 不満が高まっているのだけれどもリベラルと言われる人達はそのことに何も対応できていないわけです。
 そんなところに第一級の扇動者が現れたならどうなるか?
 彼の主張する政策は社会主義政策。社会主義や共産主義は独裁政権と親和性が高いのです。

 最初は、カルチャーギャップによるコメディでお話は進みます。
 彼の現代に対する反応で笑わせる仕掛けとなっています。

 彼はあくまでも自分は「国民社会主義ドイツ労働者党の党首だ」と述べるのです。しかし周囲の人達はそのことを信じません。
 彼は嘘は言っていない。でも周囲は彼を物真似芸人だと認識します。
 そのギャップで笑わせる仕掛けとなっています。

 現代に彼が蘇ったなら主張しそうなことを彼は主張します。人々はそれを物真似と思うのです。でも彼の主張に惹かれていく人も出てくるのです。
 このあたりからじわりと気味の悪さを出してきます。
 途中から彼は人々に物真似芸人と認識されていることを理解し利用します。でも嘘は言わない。本気なのです。
 映画は現代に甦った彼を追いかけます。

 風刺が効いた巧みなコメディでありますね。

 面白かったですよ。
 楽しめました。


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