野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

西吾妻山と五色沼

2011-10-03 | 登山

 二日目は西吾妻山へ。白布峠までは無料化中の西吾妻スカイバレーに乗って、宿泊先の裏磐梯から僅か30分ほどで着いた。ただ白布峠の標識がわかりづらくちょっとだけ迷った。

 峠の広い駐車場には私のほかには車が一台止まっているだけ。

 

 道路わきの登山口から登り始める。

 

 300m歩いた先を右に折れそこから本格的な登りが始まった。

 

 道はあまり登山客に踏まれて無いようで、迷うほどではなかったが半分藪こぎ状態。幹に絡まるツタがきれいに紅葉を始めていた。

 

 

 

 標高差100mを登った矢筈山(標識がなく頂上はわからなかった)から暫く下って馬場谷地に着く。水芭蕉もあり小さいながら湿原になっていた。

 

 踏み音に驚いたのかヒキガエルが顔をのぞかせた。

 

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登り始めて一時間半をこえたあたりから山道脇に、マイヅルソウやユキザサ、ゴゼンタチバナなどの赤い実が目立つようになってきた。

 

 

 

 馬場谷地からは大岩の多い急坂がしばらく続いた。息が切れ始めたころやっと視界が明るくなった。風が吹き抜け、日も差し始めた。稜線に出たようだ。

 

 駐車場から2時間と少しかかってやっと西大巓に着いた。

 

 

 檜原湖越しには明日登る予定の磐梯山が見える。

 

 西大巓には登山者が一組いるだけ。ここからは西吾妻山までの登り返しがあるので小休止してから出発。左端に小さく西吾妻避難小屋の赤い屋根が見える。

 

 ホオジロだろうか、きれいな声でさえずっていた。

 

 

 道端のオヤマリンドウが疲れを癒してくれる。

 

 かすかに吹き渡る風にチングルマが揺れている。

 

 クロマメノキ、二三粒頬張ったが、程よい酸味のある果肉でジャムにすると絶好だろう。そういえば10年も前に飯豊を登った時に壜いっぱい取って果実酒にしたことがあったが、あれも美味かった。

 

 ヒオドシチョウ

 

水場を過ぎると再び登りが始まる。西大巓から30分かかってやっと湿原に着いた。

 

 

  オオシラビソ別名アオモリトドマツの大きな実

 

 西吾妻避難小屋。失礼して小屋に入ってノートを見る。昨夜は一人泊った登山者がいたようだ。「西大巓に落ちる夕日が素晴らしかった」と記してあった。

 

 デッドツリーが目立つ。

 

 

 午前11時10分西吾妻山頂上

とはいっても標識が一本あるだけで、見晴らしも聞かずまるで頂上らしさがない。仕方がないので写真を数カット撮っただけですぐに下山。西大巓まで引換し、来た道をピストンして下山したのだが、見晴らしも花もないのでひたすら辛抱するだけの長い2時間だった。

 駐車場のそばでカモシカに遭遇した。

 人からの餌付けを経験しているのか、振り向いて暫くこちらを眺めていた。

 

裏磐梯に戻ってもまだ3時前だったので、近くの五色沼を散策した。人通りが余り無いときの熊注意の看板は少し怖いものがある。

 

 柳沼

 

  青沼

 

 

 

 毘沙門沼

 

 

 弁天沼

 

 

 アケボノソウ

 

 みどろ沼

 

 

 赤沼

 

 るり沼

 

 紅葉が始まればもっときれいになるのだろうが、その時はたくさんの人出で落ち着いて歩くことなど出来ない。まぁ人の少ない時期閑静な中のんびりと歩くことができたので良しとするか。

 今日はこんなところで。