<前回からの続き>大菩薩峠に着いたのは11時を少し回った頃、峠付近には登山客が数組。介山荘の主人が「最近は日帰りの客がほとんどでねぇ」としきりに嘆いていた。紅葉の様子を聞くと、頂上付近は今がピークであと一霜で枯れ始めるだろうとのこと。それにしても今年はあまりきれいには紅葉しなかったなぁと再び嘆いた。
昼飯用の水を2L買って石丸峠に向かった。
シカの鳴き声はするが姿は見えない。
見晴らしの良い防火林帯のところで、少し早いがお昼にした。
小金沢山の左手に見えるのは丹沢の峰々。
南西側には富士山が見える。
すぐ近くの真っ赤に染まった木はツツジの仲間のようだ・
南アルプスの峰々も遠望できる。
ゆっくりとご飯を食べてから、少し寝転がって雲を眺めて時を過ごした。
まだ12時を回ったばかりなので石丸峠に荷物を置いて、小金沢山方面へちょっとだけ足を延ばした。
振り返ると
10分もかからずに小ピークに到達、特に頂上の標識はない。地図では狼平となっている辺り。
少し休んで風に当たっていると傍らにバッタがやってきた。
あれっ何だろう、 木に引っ掛かっている模型飛行機を発見。登山客もあまり通らないこんなところで、いったいどんな人が飛ばしたのだろうか。
この先は小金沢山、牛奥ノ雁ガ腹摺山、湯ノ沢峠をへて滝子山と続く小金沢連嶺。いつか縦走してみたいと思ってはいるのだが、なかなか果たせない。
引き返して熊沢山を右に巻いていく。
再びリンドウに出会えた。
ぐるっと回って狼平方面を眺める
左手に富士を眺めながらのこの山道は開放感があって好きな場所の一つだ。
しばらくすると紅葉真っ盛りのカラマツ林に入っていった。
大菩薩湖へと下っていく。
山道の傍らにヤマラッキョウの咲き残りを見つけた。周囲を丹念に探してみたのだが、咲いていたのはこの一株だけだった。霜にも負けず健気にも咲き残っていてくれたのだ、ありがとう。
向かいの山の紅葉はもうあと一息といったところ
林道を二回横切り、随分と下ってきた。この辺は上日川峠からの自然遊歩道となっている。夏訪れた時はたくさんのアサギマダラが飛んでいた。
小沢を渡る。
石丸峠から二時間半、少し登るとロッジ長兵衛の建物が見えてきた。
この辺で。