久しぶりに薬用植物園に寄った。この季節、花は数少ないがそれでもいくつかは見ることができた。
野生種ではない観賞用のフジバカマ
スイフヨウ(酔芙蓉)。名からわかるように朝には白い花が、午後からピンクに変わり、酔った人間のようにだんだんと赤みが強くなり、翌朝には萎んでしまう。
シュウメイギク(秋明菊)
ユウガギクはカントウヨメナに似ている。が、カントウヨメナと違って白く、横に広がって咲く、花弁数も少ない。
OKマークのような形のカリガネソウ
イヌサフランはユリ科、よく似たサフランはアヤメ科。サフランは鎮静・鎮痛・通経薬として使われるガ、イヌサフランは毒草。
一輪だけ咲き残っていたアーモンドの花
萩の花
少し萎びてしまったクコの花。クコの実の効能は、強壮や視野の改善、顔肌の色つや改善、老化予防など。
オオベンケイソウの花にはたくさんのハチやチョウたちが群がっていた。
これはしそ科イヌゴマ属のカッコウチョロギの花。原産地はヨーロッパで健胃薬として用いられるようだ。
花より実の方がこの時期は見るべきものが多い。
雅な感じのするツリバナの実
ジュズダマは実の色が多彩だ
ヨウシュゴボウは葉も紅葉を始めていた。
ミカン科の フユザンショウの実。匂いはあるがサンショウほどではない
メモ忘れた、何かの実
スズランの実は堅そうに見えて意外とやわらかい。口にすると毒で手で扱っても人によってはかぶれるとのこと。
これはカンレンボクの実
これは珍しい、シナノキ科のウオトリギという木の実。7月ごろに黄色い雄蕊の目立つきれいな花を咲かす。よく見ると2つの実がくっついているようなものもある。
初めは梨、次にはカリンの実と思ったのですが。どうも違うようで調べたらクサボケの実のようでした。
綿の実
はじけると
なお花は意外ときれいでこんな感じ
ラシャカキグサについてはよくわからない。ただ独特な形の実をしているだけ
ハナヒョウタンボク(別名金銀木)の実。この実もウオトリギと同じように二個ずつくっついている。
トウガラシの実
ゴジカ(午時花)の実。アオギリ科の花は名の通り昼ごろから咲きはじめ、夜から翌朝にかけて散ってしまう。花の色は朱色。
カラスウリの実
ザクロの実。中国の詩人・王安石は「万緑叢中紅一点」と詠んだのはこの実のことだという。
ノブドウの実。見た目は美しいが食用にはならない。もっとも有毒成分はないようだが食べると苦いらしい……。
最後はおなじみハナミズキの実。私は食べたことはないのですが、やはり食べると強烈に苦いとのこと。
この辺で