平成30年3月10日(土)晴
起床してカーテンを開けると、快晴の空が広がっています。3日目にしてやっと好天になってくれました。
昨日は女性専用だった2階の『温泉サロン ROYAL SPA』へ行って見ました。
なるほど大きなガラス窓から田辺湾の景色が眺められるようになっており、ゆったりとした気分で温泉に浸かることができました。
部屋へ戻り、ここから眺められる景観もカメラに収めました。
朝食は昨晩と同じく1階 の『フォルナーチェ・ミュゼ』でビュッフェスタイル。
オムレツを注文して、メインは『海鮮丼』スタイルで頂きました。
出発前、ホテルの外観をカメラに収める。空は晴れましたが、北風が強く気温が低めでした。
今日の観光は、『白浜泉都めぐり』から始まりました。ここは2度めの訪問ですが、あまり記憶に残っていません。
その第1は、車窓からの『円月島』。早くも他のツアーグループがバスを降りて見学していました。
・円月島
白浜のシンボルとして親しまれている円月島。正式には「高島」といいます。
島の中央に円月形の海蝕洞がぽっかり開いていることから「円月島」と呼ばれています。日の沈む夕景の美しさは格別。
次は『千畳敷』で、ここではバスを降りて見学することになりましたが、冷たい風が強く、ゆっくりと見物できませんでした。
・千畳敷
千畳敷はその名のとおり広い岩畳を思わせる大岩盤。 瀬戸崎の先端から太平洋に向けて突きだしたスロープ状になった白く柔らかい岩
第3紀層の砂岩からなる大岩盤で打ち寄せる荒波に浸食され壮大な景観を創っています。
*
最後に『三段壁』へ行きましたが、観光客が多く写真を撮るのに苦労するほどでした。
・三段壁
荒波の中に切り立つ断崖絶壁。長さ2km、高さ50~60mもの断崖が続く白浜屈指の景勝地。
この地下には、熊野水軍の伝説の洞窟があり、見学も可能です。(有料) 【白浜観光協会HP】
*
以上で白浜の観光を終え、バスは『南紀白浜 I C』から『紀勢自動車道』に入り『御坊南 I C』で降り、1時間あまりで『道成寺』
に到着しました。
先ず係の方から道成寺の由来などを伺い『宝仏殿』で二十数体の仏像を拝観しました。
創建
大宝1 (701) 年に建てられた和歌山県最古の寺です。
発掘調査で観世音寺式の寺であったことが確認されています。
下の左画像は『本堂』、右は『縁起堂』。
宗派
創建当時は法相宗で、後に真言宗を経て、江戸時代から天台宗になりました。
下の左画像は『三重塔』、右は『山門』。
本尊
御本尊は『千手観音立像』 (国宝) で、『宝仏殿』には二十数体の仏様が祀られています。
・安珍と清姫の悲恋物語
寺の創建から230年経った、延長6年(928)に、福島県白河市から来た安珍というお坊さんが、和歌山県田辺市の清姫という女性に
追いかけられてきて、最後に道成寺の鐘つき堂で焼き殺されました。
清姫も道成寺近くで自殺し、道成寺は釣鐘の無い寺になりました。
その物語は『道成寺縁起』(重要文化財)という絵巻に描かれ、今に伝えられています。
・絵とき説法
縁起堂では、道成寺縁起の写本を広げて、安珍と清姫の物語を説明する『絵とき説法』を毎日ほぼ毎時間行っています。
所要時間は約40分、我々もそれを興味深く聞くことができました。
・『道成寺物』の芸能
安珍と清姫の物語を題材にして、数多くの舞踊が作られ、『道成寺物』と呼ばれています。
縁起堂では、能楽『道成寺』、歌舞伎『京鹿子娘道成寺』、文楽『日高川入相花王』などの絵画、衣装、舞台用の作り鐘などを展示し
ています。 【道成寺拝観券】
*
昼食は道成寺の参道にある、その名も『あんちん』で『紀州本九絵尽くし膳』を味わうことになりました。
・高級魚「天然の紀州の本九絵」
クエは本州中部以南に生息するハタ科の魚で、成魚は1m、30〜50Kgにもなります。
特に黒潮洗う紀伊水道の磯に棲むものを「天然の紀州の本九絵」と言います。
なかなか捕ることが出来ないため幻の魚と呼ばれ、高級魚となっています。
そのグロテスクな見かけとは違い、脂の乗った美しい白身は、上品で深みのある味わい。
ゼラチン質がたっぷり含まれた皮やアラの味は一度食べると忘れられない味と言われています。
そのクエの孵化から成魚までの養殖に成功し、20年かかって安定的に生産できるまでの技術を確立しました。
2007年秋から、地元との連携でこのクエを『紀州本九絵』として出荷を始めました。
この紀州本九絵は、まさに「幻の味」を呼ぶに相応しい味覚であります。 【あんちんパンフ】
・紀州本九絵尽くし膳
・九絵鍋 (九絵 お野菜盛り) 1人前焜炉にて
・九絵の薄造り ・九絵とお野菜の天麩羅
・紀州秋刀魚寿司 ・紀州梅蕎麦
・紀州金山寺味噌 梅干 ・ご飯 ・季節のフルーツ
と、その上品で深みのある味わいを充分に楽しむことができました。
*
ツアーの最後は和歌山県内を走る『和歌山電鐵 貴志川線 貴志駅』で駅長として勤務する、三毛猫の『たま駅長』
に会うことになりました。
和歌山電鉄・貴志駅
2007年たまの駅長就任以後、改札口では、平日昼間にはたま駅長が改札台の上に乗って乗降客を出迎えていることがあった。
2008年1月5日にたまが客招きの功績から「スーパー駅長」に任命されたのを機に、同年4月20日に出札窓口の跡を利用して、
水戸岡鋭治デザインの猫用「駅長室」が設置された。 【Wikipedia】
*
世界で唯一、檜皮葺きの駅舎は、猫の形をしており、たま駅長とともに人気があり、今日も多くの観光客が見えていました。
残念ながら話題のたま駅長は、ちょうど午睡の時間でした。
我々は喜志駅から『おもちゃ電車』に乗り、伊太祈曽駅で降りましたが、反対側のホームに『たま電車』が停車中でした。
*
これでツアーの観光は終わり、最後に『黒潮市場』でショッピングの後、『関西空港』へ向かいました。
黒潮市場
和歌山マリーナシティ内にある「黒潮市場」は、地元はもちろん日本各地から新鮮な魚介類が集まる海鮮市場で、自慢の”生の鮪(まぐ
ろ)”をはじめ新鮮な海の幸をバーベキューや丼・寿司などで味わえます。
また、梅干や醤油・地酒など地域No1の品揃えをしている和歌山の特産品がずらりと並ぶお土産コーナーもあります。
そして何と言っても一押しの「生マグロ」はお客様の目の前で毎日解体即売をしていて、お土産用のマグロブロックはもちろん充実のマグ
ロメニューやマグロのフォトスポットなど”まぐろ”を感じ・楽しみ・味わっていただけるまさに「まぐろのテーマパーク」です。
【黒潮市場HP】
関西空港
大阪湾内泉州起沖5kmの人工島に作られた海上空港で、1994年(平成6年)9月4日に開港した。
世界で初めての「すべてが人工島からなる海上空港」であり、「旅客・航空貨物の両方で日本初の24時間運用」を行った空港である。
空港法上の拠点空港で、日本を代表する空の玄関口(ハブ空港)のひとつである。
関西三空港の中では「西日本を中心とする国際拠点空港であり、関西圏の国内線の基幹空港」と位置づけられており、唯一、定期国際線が就航して
いる。
2つの空港島に4000m級のオープンパラレルの平行滑走路2本を持ち、敷地面積・滑走路の規模では西日本最大の空港である。
また、完全な海上空港という珍しい立地から「世界で最も奇妙な18の空港(ポピュラーメカニクス誌)」の第1位にも選定された。【Wikipedia】
今日利用するフライトは初めての『スターフライヤー』、黒いボディが目立ち、機内に入ると全席ブラックのレザーシートで統一されている。
ゆったりとしたシートピッチ、機内ドリンクサービス、例えばコーヒーはタリーズと共同開発したスターフライヤーオリジナルブレンドです。
全席にタッチパネル式の液晶モニターが設置されており。ニュース、映画、アニメなどの動画は12チャンネル、音楽は8チャネル、合計20チャンネル
が楽しめる。また、全席に電源コンセントを備えており、PCや携帯電話の充電に利用できる。
スターフライヤー
スターフライヤーが使用する機材は、AIRBUS A320型機です。
機体を含めたトータルデザインはデザイナーの松井龍哉氏に依頼し、「21世紀のモダン」をテーマに洗練された美しい機体に仕上がりました。
他にはないこだわりでお客様に夢や希望を感じていただけるようにデザインされています。 【スターフライヤーHP】
+
9時00分 南紀白浜温泉 (滋賀観光バス)→ 9時10分 円月島(車窓)→ 9時15分 千畳敷 9時25分 → 9時30分 三段壁 9時45分 →
10時45分 道成寺 11時25分 … 11時30分 昼食(あんちん・紀州本九絵尽し膳)12時15分 → 13時10分 和歌山電鉄・貴志駅(たま駅長)
13時34分(おもちゃ電車)→ 13時46分 伊太祁曽駅 13時55分(滋賀観光バス)→ 14時30分 黒潮市場 15時10分 → 16時00分 関西空港
17時30分(ANA3826便)→ 18時50分 羽田空港着