若者の政治離れがもう少し続かないと困る人もいる

2015年04月15日 | 日記
私は選挙には疎いほうである。長年無関心でもあった。それでも、1票差や0.5票差で負けた・勝ったという話を聞くとなんとも言えない気持ちになる。

地方議会選挙などで投票率が極端に低くなると、票がうすーくなって、当選した人も落ちた人も大差がなくなってしまうようだ。

これは当事者やその周辺の人にとっては重要なことだが、選挙に行かないような人にとってはどうでもいいことである。

博報堂の原田曜平さんが、月刊誌「潮」の連載・アジア若者見聞録で、日本の若者の政治離れについて書いています。

日本で若者の政治離れが指摘されはじめてずいぶん経つ。しかし、国が豊かになり成熟していけば、政治の力で社会を大きく変えられる範囲はおのずと狭まっていくので、政治への関心は薄れ、その他のことに関心が移っていくのは必然である。しかし、アジアでは台湾・香港・シンガポールはそれなりに豊かで、日本と同じ成熟ステージであるにもかかわらず、日本の若者よりもずっと政治に関心が強い。つまり、日本の若者の政治離れは際立っており、突出しているということだ。

投票しても無駄、政治家はみんなダメという声は多いが、原田さんは日本は他国に比べ政治的に恵まれていると言います。

政治家や官僚の汚職問題一つとっても、アジアの他の国に比べれば相対的にはクリーン。そのせいか「放っておいても大丈夫だろう」と、安心感が働き政治に無関心となる。

韓国は北朝鮮との緊張関係、香港は中国共産党の支配下、台湾は中国との緊張関係、シンガポールやマレーシアは人種問題など、緊張を抱えている。一方日本は、このような「若者たちが政治に関心を持たざるを得ない要素」がない。

政治に無関心であることが許容されている、ある種の「平和ボケ」である。とまあ、原田さんは若者に厳しいことを言っています。

じわじわと生活を追いつめる危機はあるのですが、そうした危機から目を逸らし、政治離れを続けるのは「外は真冬なのに、家の中の暖房でぬくぬくと過ごしている」姿であると締めくくっています。

暖房ぬくぬくでなにが悪いと反論されそうです。

昔の若者は「安保はんたーい」とか言って、政治にはおおいに関心があったようですが、その後どうしてんですかね?ほとんどの人は卒業してるんじゃないですか?

おじさん・おじいさんたちは若者が政治に関心を持って立ち上がってもらったら困ると思うのですが…

若者は政治に関心がないといっても、素直なところがありますから、政治熱心な人が「誰それさんお願いね!」と票を頼んだらちゃーんと入れてくれたりなんかしますよ。適当に返事だけしといて投票に行かない人も多いですが、意外と行く人も多いのです。

若者が政治に関心を持ったら、これうまくいかないよ。

人海作戦で勝利してる人たち、ほんとに若者に政治的関心を期待してるんですかね?
コメント
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