リバースモーゲージで消費活性化はいいですが相続時もめますよ

2015年04月16日 | 日記
持ち家を担保にまとまった資金を貸し出す「リバースモーゲージ」を取り扱う銀行が増えているとして、どの新聞も取り上げていた。

リバースモーゲージなる言葉はずいぶん前に聞いたことがあったが、実際に利用しているという話はめったに聞かない。私が初めて知った事例は福祉現場においてである。

社会福祉協議会が取り扱っており、生活保護受給者とそれ以外で内容が異なっていた。

新聞の見出しにあるように

持ち家担保に老後資金
死亡後に売却・一括返済

と言われると、大変けっこうなことのように思えるが、それほどすばらしいことなのかはちゃんと検証してみないことにはわからない。

三菱UFJ銀行が言うように、「相続する家が残らないことへの抵抗感がなくなって利用が増えれば、消費が活性化して日本経済の成長にもつながる」のか?

持ち家を担保にする以上、ある一定の評価額がないとダメなわけで、田舎だと全然対象にならなかったりする。

価格の下落でお金が借りれなくなってしまったり、本人の死後家が売れなかったりすごく安くしか売れなくて、相続人が返済しなきゃいけなくなったり…相続放棄されたり…

このため、推定相続人全員の承認が必要となっている。

ただでさえもめそうな相続がさらに紛糾しそうじゃないか。

アメリカやフランスではよく利用されているようだが、アメリカ型とフランス型の違い、借り手と貸し手のメリット・デメリットを比較して、よく検証してみるべきではないか。

ちゃんと内容を理解しないまま契約してトラブルとなっていることが多いのではないかと思う。

相続でもめたことがある人はこの制度、宣伝ほどにはすばらしくないことは想像できると思う。

NISAもそうだが、いいことしか伝えてない場合、当然ながらそんなはずはないので、よくないことは何なのか自分で確認しないといけません。

家を売却した金で返済じゃなくて、売却は貸し手が責任持てばいいんじゃない?

住宅ローンもだけど、ろくに土地も調べず借り手の会社がどうとかそんなことばっかり調べて、銀行ってほんとにやなやつらだよ。
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