16葉の クローバ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

オカリナ

2023-03-03 08:07:52 | のりひと詩集
陶器の穴に
唇を押し当てて
紡ぐ音色は 
寂寥

譜面から目をそらした
瞼に何か遠い物に聞かせている

幼友達の中で
私だけがこの世を泳いでいる

やせて 疲れて 汗まみれの顔
長年の空洞を埋め尽くすかのように
遠く深い闇にむかって旋律を重ねる

生きていることは楽しいか
君らは闇の向こう側で問うが
私は むろん と言う返答しかしない

コメントを投稿