お稽古を楽しみながら徳を得る事ができる所です。
故に楽しめなければお稽古事とは言えないでしょうし、
徳を得ることができなければお稽古ではないと考えます。
徳を得る方法として修行がありますが、修行は楽しむことではありません。
修行で得る徳は『鉄は熱いうちにたたけ』とばかりに、一気に仕上げる事ができますが、お稽古事は緩い分だけ徳を得るのに時間がかかります。
『徳を得ているの?』
そんな疑問が湧いてくるぐらいゆっくりです。
その速度が悪いのかと言えば、そうではなく、学ぶ者に合うか合わないかで選択したいところです。
今更ですが、私には楽しく学ぶコースが合っているようです。
徳を得た実感?
自分が学んできたものを伝える工夫を、常に考えて実践している事かもしれません。
お教場ではもちろんですが、スタジオでも会社でも、求められれば、それが必要ならば、惜しみなく注ごうとする姿勢は若い頃には無かったと思います。
若い頃は空回りに近いエネルギーの連続爆発ばかりでしたが、それをガッチリ受け止めてくれたのがROCKと書道だったのは不思議な組み合わせです。
起業につながる多くのことを学ばせてくれました。
攻めるときはROCKスピリッツで、
耐えるときは書道の力に頼りました。
結果、現在なんとか生き残っている事に、お稽古事で得た物の存在を確信するに至っているのです。
ラッキーでした。
この先?
先のことはわかりませんが、何があっても、どんな事が起きたとしても、これまでの人生の延長線上にあることは間違いない所でしょう。
逆に言えば、そこから逃げる事は私にはできないという事です。
飄々と佇みつづける所存です。