(伊豆ベロドローム)
かつて行われていた自転車オリンピック種目は下記のようなものでした。
☆トラック種目
1㎞タイムトライアル(アテネ大会を最後に除外)
スプリント
4㎞個人追い抜き(北京大会を最後に除外)
4㎞団体追い抜き
タンデムスプリント(二人乗り自転車のスプリント、ミュンヘン大会を最後に除外)
☆ロード種目
個人ロードレース
チームタイムトライアル(バルセロナ大会を最後に除外)
(ジャパンカップトラックレース)
現在の種目
☆トラック種目
スプリント
チームスプリント
4㎞団体追い抜き
ケイリン
オムニアム
マディソン
☆ロード種目
個人ロードレース
個人タイムトライアル
(修善寺駅にて)
このような種目の変遷をどのように評価すればよいでしょうか?
1㎞タイムトライアルは、短距離選手にとっては基礎的走力を高めるための重要種目です。
4㎞個人追い抜きは、中長距離選手の基礎的走力を高めるための重要種目だと考えています。
しかし、一人で走っているだけなので見ていてもあまり面白いものではありません。
スクラッチ、エリミネィション、テンポレース、ポイントレースと4種目の合計得点で争うオムニアムにも、しばらく前は、一人で走るタイム系種目がありましたが、現在は集団で走る種目だけになりました。
マディソンは、二人一組で交代しながら走るレースですが、交代時には選手同士で手を握り合いながらポイップします。
250mの短い走路に沢山の選手が入り乱れて走ります。
ヨーロッパで行われる6日間レースのメイン種目ですが、サイクリングサーカスとも言われるぐらい、高度な技術を要し、ショー的な要素も強いと思います。
過去には、ヨーロッパの6日間レースでは落車による死亡事故も起きていますので、相当な技量がなければ、決してやってはいけない種目だと思います。(私だったらやりたくない種目です)
(修善寺行きの列車には自転車持ち込み用のスペースがあります)
要するに地味な種目は廃して、一般の観客が見て面白く、わかりやすい種目を残したり、採用したということでしょうか。
中距離では、団体追い抜きを残し、短距離ではチームスプリントを採用したことで、タイムトライアルと個人追い抜きを除外したことには合理性を見出すことはできます。選手はトレーニングとしてタイムトライアルや個人追い抜きをやってもらえばよいのです。
しかし、オムニアムから完全にタイム系種目を外したらオムニアム(複合競技)と言えるのかという疑問もあります。
マディソンについては、ショー的要素が強い種目ですので私は何とも言えません。
また、若者のスポーツ離れを防ぐことを目的にBMXのフリースタイルを、更に自転車以外にもスケボーや3人制バスケ等ストリート系競技も採用しています。
将来はeスポーツなども採用されるのでしょうか?
オリンピックはこれからどのような方向に、また第1回ギリシャ大会から欠かさず実施されているオリンピック自転車競技は、これからどのような方向に進んでいくのでしょうか?
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