昨年の雨が久々の潤いになった岡山でした。
浅野温子さんのよみ語り「岡山はじまり物語」の公開収録に参加させていただき、テレビ放映を見させていただき、「吉備津神社に行って温羅(うら)に会いたい」という想いを強く持ちました。
今日は時間があり、暦を見ると先勝。
また父が入院するようなことになればなかなか行かれないし、「今日しかない!」と朝思い立ち、友達3人(いずれも昨年から今年、家族や親に色々あり、悩みを持っている事情有りの仲間)
で厄払いをしよう!の私の誘いで吉備津神社にお参りしてきました。
平日なので、あまり参拝をされている方もなく、お参りができました。
先ずはお清め。
お~先客あり。猫がやってきて、お清めのお水の所に来てぺろぺろお水を飲んでいます。
ねこちゃんよ~。毎日この有難いお水をいただいてるんじゃなあ。なんかご利益はありますか?(笑)
境内までは急な階段でした。
受付で「鳴釜の神事を受けさせていただきたいのですが。」
とお願いしました。
色々目的、どんなことをご祈祷していただきたいのか?
聞かれました。
「鳴釜の神事の音をお聞きになりたいのですか?」ときかれて、これはまずい、テレビをみて興味半分だけで鳴釜の神事を体験しにきたんじゃないから、と思い、一生懸命説明しました。
「二年前から両親の病気や子供のことで色々と問題が続くのでお清めをしていただきたくて」と説明しました。
来る前は友達3人で1000円ずつ支払って合同でご祈祷していただいたらいいかな?と簡単に考えていたのですが。
「そういうことなら合同でご祈祷というより、お三人別々に申し込みをされた方がいいですよ」と巫女(みこ)さんのアドバイスがありました。
結局友達二人は後日家族と一緒にご祈祷していただきたいと言うことで、私だけ申し込み、三人一緒に神殿でご祈祷をしていただくことにしました。
神様に伝わるよう、うちの住所や旦那さんの生年月日や干支も記入していただきました。
御釜殿に入る前に神殿でお祓いをうけ、玉串という榊(さかき)を奉納し、お札をいただいたあと、長い回廊を下り、途中右に折れ御釜殿に向かいました。
御釜殿には地中深く、吉備津彦によって打ち取られた温羅の首が埋められるとされています。
拝殿の中は写真禁止なので、先日の浅野温子さんの公開収録の番組よりテレビからの映像を拝借しました。
竈(かまど)にはすでに火がくべられていて、いぶされた、なんとも言えないいい香りがしてきました。
先ほどのお札と申し込みの紙を神事を行ってくださる阿曽女さん(あぞめ)※注(温羅と将来を約束していた阿曽媛です。)
にお渡ししました。
阿曽女さんは、お化粧や飾り気など一切もなく、白髪混じりの髪を後ろに束ねら、白装束を着られています。
笑顔の優しい感じの方でした。(写真の方とは違う方です)
「準備をしますので少し時間がかかります。
外でお待ちになられてもいいですよ。今日は火鉢に火を入れていないので。」
と言ってくださいましたが、神殿の中で待たせていただきました。
友達が言うには、松の木を火の中に入れられていたそうです。
ぱちぱちといい音がしました。
私たちが座っていると所に大きなおひつがと賽銭箱がありました。
お賽銭箱の前に座りました。
壁には赤い顔をした温羅のお面が飾られていました。
阿曽女さんはすごく感じのいい方で、思わず色々話かけてしまいました。
大きなおひつは昔本当に使われていたものだそうです。
神事に使われる火は1500年も前に炊かれ始められたとも言われており、昔は24時間神殿の裏に阿曽女さんが交代で寝泊まりし、火を絶やさないように守られていたそうです。
夜中でも病人などでご祈祷して欲しい方があればお受けしていたそうです。
この神殿は国宝になっていて、建物の中で火を使うことを許されているのは、特別にこの御釜殿ともうひとつ別の神社だけなんだそうです。
火はランプに移してからちゃんと消火をして戸締まりをされているそうです。
翌朝またこのランプの火から竃(かまど)に火を入れるそうです。
私がここに導かれるように来たお話もさせていただきました。
今年のお正月にNHK岡山の魚住アナウンサーがこの場所から中継された放送を生で聴き、温羅の声に感動し、なぜかわからないけど涙が出たこと、そして先日浅野温子さんのよみ語りの公開収録に幸運にも参加させていただき、放送された番組で浅野温子さんと脚本家の方が鳴釜の神事を受けられている様子をみて、ぜひ温羅さんに会いに吉備津神社に行きたいと思ったことなどお話しました。
阿曽女さんはなんとテレビを持たれていないそうで、浅野温子さんの特別番組はご覧になっていないそうです。
そして浅野温子さんが訪れた日は違う阿曽女さんが担当なので、温子さんには会えなかったそうです。
しかし元旦のラジオの中継の時はこの場所にいらしたそうで、その時のことをお話してくださいました。
「魚住さんは目がくりくりしてかわいいお顔をされた方でした。
鳴釜の神事は長年やらせていただいていますが、全く音が鳴らない時もあるんです。
ラジオの放送と言えどもやり直しすることはできないし、この一段高くなっているところから先に近づくことはできません。本当に心配しましたが、あのときは本番にぴったり力強い温羅の声がして本当によかったです。今日は先勝。いい日にお参りされました」とお話してくださいました。
もし鳴らなかったら、どうしたらいいですか ?の質問に阿曽女さんはこう答えてくださいました。
(一応鳴らなかったときの心構えもしておかなければ。と思ったので)
「これから何かあるかもしれないので気をつけなさいということでしょうか。例えば以前鳴らなかった方がいらして、直ぐに病院に行かれたら初期の癌が見つかり、早期に治療を受けられ、お元気になられたかたがいらっしゃるんですよ。」と教えてくださいました。
「準備ができましたので神主を呼んで参ります。」と阿曽女さんは出て行かれました。
神殿は長年燻され壁も床も艶があって真っ黒です。
神殿に入る前にちゃんと携帯の電源は切っておきました。
しばらくして神主さんがいらっしゃいました。
神事が始まりました。
阿曽女さんが途中玄米をざるのようなものに入れ、釜にかぶしてあったわらをとり、ざるを振られました。
神事が始まり、祝詞(のりと)とよばれるものを神主さんが読み上げられたくらいから、なんだか涙が出てきてしまいました。
最初は軽い気持ちできてしまったのに、私のためだけにこんなに準備をしてくださって。
3000円しかお供えしなかったのが申し訳なく思えました。
とても神聖な気持ちになり、本当にどっと涙が出そうになりましたが、少しの涙で我慢しました。
阿曽女さんが玄米を振られ始めると、「ゴ~」という低い音がなり始めました。
よかった~音がなら鳴らなかったらどうしようと思ったので温羅が答えてくれたような気がして嬉しかったです。
神事が終わっても、それが吉なのか凶なのか、神主さんも阿曽女さんも教えてくれません。
自分が感じたことが温羅からのメッセージだそうです。
私には温羅の声は力強くもなく、弱くもなく優しい声に聴こえました。
後でそう阿曽女さんに伝えると静かに聞いてくださいました。
「大丈夫」って言ってもらえた気がしました。
来てよかった。本当に来てよかった。一緒に入ってくれた友達にも感謝です。
神事が終わると先ほど煙で蒸された玄米を今いただくようにと、手のひらに数粒の玄米をのせてくださいました。
甘くて元気が出るようなきがしました。
これから外の世界に出る前にこの玄米をいただくことにより、外の世界と繋がる様にするための、お米なのだそうです。
そして同じ玄米を小さな包みに入れたものをお土産に持たせてもらいました。
元気が欲しい時食べると温羅が力を貸してくれるそうです。
そのまま食べてももいいそうです。
外にでると紅梅が咲いていました。
難を転ずるとされている南天は赤い大きな実をつけていました。
うさぎが描かれた大きな絵馬もありました。
鳴釜の神事をうけ、心機一転できたような気がしました。
浅野温子さんのよみ語りの様子はいよいよ11日深夜(12日になってからの夜中)にNHK総合テレビで放送されます。
【総合テレビ・全国放送】
2月12日(土) 午前2時35分~ 3時48分
先日岡山県のみで放送された拡大バージョンです。
時間あったらぜひぜひ!!おすすめです。
長い文章読んでいただき、ありがとうございました。
浅野温子さんのよみ語り「岡山はじまり物語」の公開収録に参加させていただき、テレビ放映を見させていただき、「吉備津神社に行って温羅(うら)に会いたい」という想いを強く持ちました。
今日は時間があり、暦を見ると先勝。
また父が入院するようなことになればなかなか行かれないし、「今日しかない!」と朝思い立ち、友達3人(いずれも昨年から今年、家族や親に色々あり、悩みを持っている事情有りの仲間)
で厄払いをしよう!の私の誘いで吉備津神社にお参りしてきました。
平日なので、あまり参拝をされている方もなく、お参りができました。
先ずはお清め。
お~先客あり。猫がやってきて、お清めのお水の所に来てぺろぺろお水を飲んでいます。
ねこちゃんよ~。毎日この有難いお水をいただいてるんじゃなあ。なんかご利益はありますか?(笑)
境内までは急な階段でした。
受付で「鳴釜の神事を受けさせていただきたいのですが。」
とお願いしました。
色々目的、どんなことをご祈祷していただきたいのか?
聞かれました。
「鳴釜の神事の音をお聞きになりたいのですか?」ときかれて、これはまずい、テレビをみて興味半分だけで鳴釜の神事を体験しにきたんじゃないから、と思い、一生懸命説明しました。
「二年前から両親の病気や子供のことで色々と問題が続くのでお清めをしていただきたくて」と説明しました。
来る前は友達3人で1000円ずつ支払って合同でご祈祷していただいたらいいかな?と簡単に考えていたのですが。
「そういうことなら合同でご祈祷というより、お三人別々に申し込みをされた方がいいですよ」と巫女(みこ)さんのアドバイスがありました。
結局友達二人は後日家族と一緒にご祈祷していただきたいと言うことで、私だけ申し込み、三人一緒に神殿でご祈祷をしていただくことにしました。
神様に伝わるよう、うちの住所や旦那さんの生年月日や干支も記入していただきました。
御釜殿に入る前に神殿でお祓いをうけ、玉串という榊(さかき)を奉納し、お札をいただいたあと、長い回廊を下り、途中右に折れ御釜殿に向かいました。
御釜殿には地中深く、吉備津彦によって打ち取られた温羅の首が埋められるとされています。
拝殿の中は写真禁止なので、先日の浅野温子さんの公開収録の番組よりテレビからの映像を拝借しました。
竈(かまど)にはすでに火がくべられていて、いぶされた、なんとも言えないいい香りがしてきました。
先ほどのお札と申し込みの紙を神事を行ってくださる阿曽女さん(あぞめ)※注(温羅と将来を約束していた阿曽媛です。)
にお渡ししました。
阿曽女さんは、お化粧や飾り気など一切もなく、白髪混じりの髪を後ろに束ねら、白装束を着られています。
笑顔の優しい感じの方でした。(写真の方とは違う方です)
「準備をしますので少し時間がかかります。
外でお待ちになられてもいいですよ。今日は火鉢に火を入れていないので。」
と言ってくださいましたが、神殿の中で待たせていただきました。
友達が言うには、松の木を火の中に入れられていたそうです。
ぱちぱちといい音がしました。
私たちが座っていると所に大きなおひつがと賽銭箱がありました。
お賽銭箱の前に座りました。
壁には赤い顔をした温羅のお面が飾られていました。
阿曽女さんはすごく感じのいい方で、思わず色々話かけてしまいました。
大きなおひつは昔本当に使われていたものだそうです。
神事に使われる火は1500年も前に炊かれ始められたとも言われており、昔は24時間神殿の裏に阿曽女さんが交代で寝泊まりし、火を絶やさないように守られていたそうです。
夜中でも病人などでご祈祷して欲しい方があればお受けしていたそうです。
この神殿は国宝になっていて、建物の中で火を使うことを許されているのは、特別にこの御釜殿ともうひとつ別の神社だけなんだそうです。
火はランプに移してからちゃんと消火をして戸締まりをされているそうです。
翌朝またこのランプの火から竃(かまど)に火を入れるそうです。
私がここに導かれるように来たお話もさせていただきました。
今年のお正月にNHK岡山の魚住アナウンサーがこの場所から中継された放送を生で聴き、温羅の声に感動し、なぜかわからないけど涙が出たこと、そして先日浅野温子さんのよみ語りの公開収録に幸運にも参加させていただき、放送された番組で浅野温子さんと脚本家の方が鳴釜の神事を受けられている様子をみて、ぜひ温羅さんに会いに吉備津神社に行きたいと思ったことなどお話しました。
阿曽女さんはなんとテレビを持たれていないそうで、浅野温子さんの特別番組はご覧になっていないそうです。
そして浅野温子さんが訪れた日は違う阿曽女さんが担当なので、温子さんには会えなかったそうです。
しかし元旦のラジオの中継の時はこの場所にいらしたそうで、その時のことをお話してくださいました。
「魚住さんは目がくりくりしてかわいいお顔をされた方でした。
鳴釜の神事は長年やらせていただいていますが、全く音が鳴らない時もあるんです。
ラジオの放送と言えどもやり直しすることはできないし、この一段高くなっているところから先に近づくことはできません。本当に心配しましたが、あのときは本番にぴったり力強い温羅の声がして本当によかったです。今日は先勝。いい日にお参りされました」とお話してくださいました。
もし鳴らなかったら、どうしたらいいですか ?の質問に阿曽女さんはこう答えてくださいました。
(一応鳴らなかったときの心構えもしておかなければ。と思ったので)
「これから何かあるかもしれないので気をつけなさいということでしょうか。例えば以前鳴らなかった方がいらして、直ぐに病院に行かれたら初期の癌が見つかり、早期に治療を受けられ、お元気になられたかたがいらっしゃるんですよ。」と教えてくださいました。
「準備ができましたので神主を呼んで参ります。」と阿曽女さんは出て行かれました。
神殿は長年燻され壁も床も艶があって真っ黒です。
神殿に入る前にちゃんと携帯の電源は切っておきました。
しばらくして神主さんがいらっしゃいました。
神事が始まりました。
阿曽女さんが途中玄米をざるのようなものに入れ、釜にかぶしてあったわらをとり、ざるを振られました。
神事が始まり、祝詞(のりと)とよばれるものを神主さんが読み上げられたくらいから、なんだか涙が出てきてしまいました。
最初は軽い気持ちできてしまったのに、私のためだけにこんなに準備をしてくださって。
3000円しかお供えしなかったのが申し訳なく思えました。
とても神聖な気持ちになり、本当にどっと涙が出そうになりましたが、少しの涙で我慢しました。
阿曽女さんが玄米を振られ始めると、「ゴ~」という低い音がなり始めました。
よかった~音がなら鳴らなかったらどうしようと思ったので温羅が答えてくれたような気がして嬉しかったです。
神事が終わっても、それが吉なのか凶なのか、神主さんも阿曽女さんも教えてくれません。
自分が感じたことが温羅からのメッセージだそうです。
私には温羅の声は力強くもなく、弱くもなく優しい声に聴こえました。
後でそう阿曽女さんに伝えると静かに聞いてくださいました。
「大丈夫」って言ってもらえた気がしました。
来てよかった。本当に来てよかった。一緒に入ってくれた友達にも感謝です。
神事が終わると先ほど煙で蒸された玄米を今いただくようにと、手のひらに数粒の玄米をのせてくださいました。
甘くて元気が出るようなきがしました。
これから外の世界に出る前にこの玄米をいただくことにより、外の世界と繋がる様にするための、お米なのだそうです。
そして同じ玄米を小さな包みに入れたものをお土産に持たせてもらいました。
元気が欲しい時食べると温羅が力を貸してくれるそうです。
そのまま食べてももいいそうです。
外にでると紅梅が咲いていました。
難を転ずるとされている南天は赤い大きな実をつけていました。
うさぎが描かれた大きな絵馬もありました。
鳴釜の神事をうけ、心機一転できたような気がしました。
浅野温子さんのよみ語りの様子はいよいよ11日深夜(12日になってからの夜中)にNHK総合テレビで放送されます。
【総合テレビ・全国放送】
2月12日(土) 午前2時35分~ 3時48分
先日岡山県のみで放送された拡大バージョンです。
時間あったらぜひぜひ!!おすすめです。
長い文章読んでいただき、ありがとうございました。
吉備津神社でいいご祈祷ができてよかったですね
釜の音が鳴る神事があるというのは知っていましたが、きょうちゃんのおかげで一緒におまいりしてる様で、とても心穏やかに読ませてもらいました。
母が亡くなって3週間、一時は襲ってくる喪失感に心をどこにもっていっていいかわからなくなりましたが、少しづつ落ち着いてきました
こうして、パソコンに文章が書けるよになれたのがうれしいです
困難にぶつかっても一生懸命立ち向かっていたら、後悔は少ないです
またコメント入れさせてもらいますね
吉備津神社20年前車のご祈祷で行ったなあ
あったかくなったらいってみよう
お母さんのこと頑張られていましたもんね。また馬場さんに会いに行こう!