るるの日記

なんでも書きます

古事記 水関係の(泡、水面、分水、汲み取る)神々が生まれる

2020-11-23 15:13:56 | 日記
この速秋津日子、速秋津比売の二(ふたはしら)の神、河海に因りて持ち別(わ)けて生める神の名は、
沫那芸神(あわなぎのかみ)
次に沫那美神(あわなびのかみ)
次に頬那芸神(つらなぎのかみ)
次に頬那美神(つらなみのかみ)
次に天之水分神(あめのみくまりのかみ)
次に国之水分神(くにのみくまりのかみ
次に天之久比奢母智神(あめのくひざもちのかみ)
次に国之久比奢母智神(くにのくひざもちのかみ)

【速秋津日子・速秋津比売の二神が、それぞれ一方は川、一方は海に分担して生んだ神の名は】

★兄神が川、妹神が海に分担した

【沫に宿るという男神の沫那芸神と、女神の沫那美神】

★この男女一対の神は、水面にたつ泡の神

【水面に宿るという、男神の頬那芸神と女神の頬那美神】

★ツラは水面の意味

【分水嶺にあって水を配するという、天之水分神と国之水分神】

★この二神は農業用水を配る分水嶺の神

★アメノとクニノは相対の美称

【水を汲み取る役目をもつ、天之久比奢母智神と国之久比奢母智神】

★クヒザモチは古事記伝に「汲み匏(ひさご)持ち」とある。柄杓(ひしゃく)持ちの意味。「水分」の神から用水を汲む神を連想したか

古事記 神生み 十神

2020-11-23 14:28:13 | 日記
既に国を生みおへて、
更に神を生みき

故(かれ)、生める神の名は、
大事忍男神(おほことおしをのかみ)。
次に石土毘沙古神(いはつちびこのかみ)を生み、
次に石巣比売神(いはすひめのかみ)を生み、
次に大戸日別神(おほとひわけのかみ)を生み、
次に天之吹男神(あめのふきをのかみ)を生み、
次に大屋毘古神(おほやびこのかみ)を生み、
次に風木津別之忍男神(かざもつわけのおしをのかみ)を生み、

次に海(わた)の神、名は大綿津見神(おほわたつみのかみ)を生み、

次に水戸(みなと)の神、名は速秋津日子神(はやあきつひこのかみ)、
次に妹速秋津比売神(いもはやあきつひめのかみ)を生みき


【まず生んだ神の名は、国生みの大事を成し遂げたという大事忍男神(おおことおしおのかみ)である】

★国生みの大事を成し終えたのを讃えた名。
以下に生まれる神々を家屋造営の順序を示す神々として、この大事忍男神を家屋造営の大事の神説もある

【次に岩石や土砂を讃えた男女一対の石土比古神(いわつちびこのかみ)と石巣比売神(いわすひめのかみ)を生み】

★石土毘古神(いわつちびこのかみ)は岩石や土の神

★石巣比売神(いわすひめのかみ)は岩石や砂の女神

【次に人の居所を司る大戸日別神(おおとひわけのかみ)を生み】

★戸を処の当て字で、居所の意味

【次に天之吹男神(あめのふきおのかみ)を生み
次に家屋を司る大屋毘古神(おおやびこのかみ)を生み】

★以上が家屋造営の神々

【次に風害を防ぐ風木津別之忍男神(かざもつわけのおしおのかみ)を生み】

★船や屋根の上につけて、風の方向を知る風見の男神

【次に海の神で、名を大綿津見神(おおわたつみのかみ)という神を生み】

★ワタは海。ツは「の」と同意味。ミは神霊で、海を司る神
★ワタツミで海そのものをいうこともある

【次には水の門口を司る水戸の神で、名を速秋津日子神(はやあきつひこのかみ)という神と、妹の速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)を生んだ】

★水戸(みなと)の神
河口、港、海峡など水の出入りする門口を司る神

★速秋津日子神(はやあきつひこのかみ)
可海に流れこんだ水を勢いよく飲み込む男神

★速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)
延喜式祝詞の大祓に、海に流こんだ穢れを飲み込む「速開都比咩(はやあきつひめ)」とある。御祓に関係ある神



古事記 伊邪耶岐命と伊耶那美命の国生みラストスパート

2020-11-23 09:16:36 | 日記
然る後還り坐す時、吉備児島(きびのこしま)を生みき。亦の名を建日方別(たけひかたわけ)といふ。次に小豆島(あづきしま)を生みき、亦の名を大野手比売(おおのでひめ)といふ。次に大島を生みき。亦の名を大多麻流別(おおたまるわけ)といふ。次に女島(ひめしま)を生みき。亦の名を天一根(あめひとつね)といふ。次に知訶島(ちかしま)を生みき。亦の名を天之忍男(あめのおしお)といふ。次に両児島(ふたごのしま)を生みき。亦の名を天両屋(あめふたや)といふ

【もとの淤能碁呂島にお帰りになる際に

瀬戸内にある吉備児島(建日方分)を生んだ

小豆島(大野手比売)を生んだ

西に移って大島(大多麻流別)を生んだ

さらに西へ飛んで姫島(沖の孤島という意味の天一根)を生んだ

さいはての西の海に浮かぶ知訶島(天之忍男)を生んだ

最後に両児島(天両屋)を生んだ】

★吉備児島
岡山県児島半島

★小豆島
香川県小豆島

★大島
※山口県の大島(屋代島)とする説
※伊予の豪族越智氏の水軍の根拠地、大山祗神社のある愛媛県の大三島説
※大多麻流別のタマルは、水がたまる意。いつも海水をためた湾をなしていた地形による名か

★姫島
大分県国東半島沖の姫島か

★知訶島
長崎県五島列島

★両児島
五島列島の南、男島・女島か



古事記 伊耶那岐 伊邪耶美 日本列島が生まれる

2020-11-23 08:06:55 | 日記
次に伊岐島(いきのしま)を生み、亦の名は天比登都柱(あまひとつばしら)といふ。

次に津島を生み、亦の名は天之狭手依比売(あめのさでよりひめ)といふ。

次に佐渡島を生みき。

次に大倭豊秋津島(おほやまととゆよあきづしま)を生みき、亦の名は天御虚空豊秋津根別(あまつみそらとよあきづねわけ)といふ。

故、この八島を先に生めるに因りて大八島国といふ。

【次に壱岐島を生んだ。またの名を離れ小島という意で、天比登都柱(あまひとつばしら)という

次に対馬を生んだ。またの名を天之狭手依比売(あめのさでよりひめ)という

次に佐渡島を生んだ

次に五穀が豊かに実るという意味の大倭豊秋津島(本州・おおやまととよあきつしま)を生んだ。またの名を天御虚空豊秋津根別(あまつみそらとよあきつねわけ)とほめたたえる。

以上ね八つの島を生んだので、日本列島を大八島国という】

★伊岐島
※壱岐島
※亦の名を天比登都柱は、海中の孤島なので、こうよんだか

★津島
対馬
対馬は壱岐と共に大陸海路の要

★佐度島
佐渡
この島だけ別名がないのは、何か事情がありそうである😢😢😢

★大倭豊秋津島(おほやまととよあきつしま)
本州

オホヤマトは大日本
トヨは美称
アキツシマは穀物が実る島か

孝安天皇の都が置かれた地名(奈良県御所市室)。範囲を広げ日本国の称となり、ヤマトの枕詞となった

★八島を先に生めるに因りて
八は聖なる数





古事記 伊耶那岐命・伊耶那美命 九州を生む

2020-11-23 07:23:36 | 日記
次に隠伎之三子島(おきのみつごのしま)を生みき。その名は天之忍許呂別(あめのおしころわけ)

次に筑紫島(つくしのしま)を生みき。この島も身一つにして面四つ有り。面毎に名有り。故に筑紫国(つくしのくに)を白日別(しらひわけ)といい、豊国(とよのくに)を豊日別(とよひわけ)といい、肥国(ひのくに)を建日向日豊久士比泥別(たけひむかひとよくじひねわけ)といい、熊曾国(くまそのくに)を建日別(たけひわけ)という

【次に三つ子のように三島から成る隠伎之三子島(おきのみつごのしま)を生んだ。またの名を押し凝り固まったという意で天之忍許呂別(あめのおしころわけ)という

次に筑紫島[九州](つくしのしま)を生んだ。この島は身体が一つで顔は四つあった。それぞれの顔に名がついていた

※筑紫国を輝く日にちなんで白日別(しらひわけ)
※豊国を日にちなんで豊日別
※肥国も日にちなんで建日向日豊久士比泥別(たけひむかひとよくじひねわけ)
※熊曾国も日にちなんで建日別(たけひわけ)
という】

★隠伎之三子島
隠岐
沖にある島の義

★筑紫
九州
筑紫(福岡)が全島の政治・交通の中心だったらため、筑紫島を九州全島の総称にした

★筑紫国
福岡県
白日別は明るい日の照るの意味の名
筑紫郡筑紫野町原田に、白日別命を祀る筑紫神社がある

★豊国
大分県

★肥国
長崎県と熊本県にわたる地方

★熊曾国
熊本県南部と南九州にわたる地方
クマは勢いが猛きこと
ソはヒムカに対して背で後ろ、裏

問題は熊曾の中に日向国(宮崎県)を含むか否かである。天孫降臨の地がこの国であり、汎称(総称)の日向はどこにも用いられるので、国名の日向をも含むか