天照大御神の命をもちて
「豊葦原之千秋長五百秋之水穂国は、我が御子、正勝吾勝々速日天忍穂耳命(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)の知らす国ぞ」と言因(ことよ)さし賜ひて天降したまひき
★豊葦原之千秋長五百秋之水穂国
※とよ→ほめ言葉
※千秋長五百秋→千年も五百年も収穫の時が長く続く
※秋→収穫の季節
※水穂国→みずみずしい稲のできる国
※葦の豊に繁る原の、いつまでも豊な収穫が続く、みずみずしい稲のできる国として、稲を主食とする古代日本を祝福した、国のほめ言葉
★正勝吾勝々速日天忍穂耳命の知らす国ぞ
(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)
※天照大御神が須佐之男命と誓約(うけい)をしてできた第一子
※水穂国に稲穂の神が降りる
★言因さし
委任なさる
■天照大御神のお言葉で
「豊葦原之千秋長五百秋之水穂国は、わが子の正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命が治める国です」と、その統治を委任して、子を高天原から降した