るるの日記

なんでも書きます

古事記 須佐之男命の六世孫大国主命まで

2020-12-02 19:06:33 | 日記
兄八島士奴美神(やしまじぬみのかみ)、大山津見神の女(むすめ)、名は【木花知流比売(このはなちるひめ)】に娶(めと)ひて生みませる子
【布波能母遅久奴須奴神(ふはのもぢくぬすぬのかみ)】

此の神、【お迦美神】の女、
名は【日河比売(ひかはひめ)】
に娶いて生みませる子
【深淵之水夜札花神(ふかぶちのみずやれはなのかみ)】

此の神、【天之都度閉知泥神(あまのつどへちねのかみ)】に娶ひて生みませる子
【お美豆奴神】(おみづぬのかみ)。

此の神、【布怒豆怒神(ふのづののかみ)】の女、名は布帝耳神(ふてみみのかみ)に娶ひて生ませる子
天之冬衣神(あむのふゆきぬのかみ)

此の神、刺国大神(さしくにおほのかみ)の女、名は刺国若比売に娶ひて生みませる子
【大国主神】
亦の名は【大穴牟遅神(おほなむちのかみ)】といい、
亦の名は【葦原色許男神(あしはらしこおのかみ)】といひ、
亦の名は【八千矛神(やちほこのかみ)】といひ、
亦の名は【宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)】といひ
合わせて五つの名あり


★木花知流比売
(このはなちるひめ)
邇邇芸命の妃を大山津見神の娘、木花之佐久夜毘売とある、のに対した名

★布波能母遅久奴須奴神
(ふはのもぢくぬすのかみ)
名義不詳

★お迦美神
(おかみのかみ)
身体が龍蛇の水神

★日河比売
ひかわ→氷川
水神

★深淵之水夜札花神
(ふかみずのみづやれはなのかみ)
水神
やれはな→不詳

★天之都度閉知泥神
(あめのつどへちねのかみ)
つど→集う
用水を集める霊格を持った神

★お美豆奴神
(おみづぬのかみ)
大水主の神

★布怒豆怒神
(ふのづののかみ)
名義不詳
以下刺国若比売まで、五神の名義不詳

★大国主神(おほくにぬしのかみ)
※偉大なる国の主宰神
※出雲によって代表される葦原中国を支配する神
※後出別名の出雲の神々を統合して、後代の政治的な立場から命名された神
※須佐之男命の六世孫

★大穴牟遅神(おほなむぢのかみ)
※なむぢ→地持(なもち)、名持(なもち)、汝貴(なむち)

※天の下造らしし大神の命、出雲本来の国作りの神

★葦原色許男神
(あしはらしこおのかみ)
※葦原醜男
※しこ→忌避すべき意
※しこお→勇猛な男

★八千矛神
(やちほこのかみ
多くの矛を持った神

★宇都志国玉神
(うつしくにたまのかみ)
現し国魂の神
現実の国の魂(玉)を神格化

■兄神の八島士奴美神(やしまじぬみのかみ)が大山津見神の娘で、名を木花知流比売(このはなちるひめ)という方と結婚して生んだ子は布波能母遅久奴須奴神(ふはのもじくぬすぬのかみ)である

この神が、お迦美神(かみのかみ)の娘で、名を日河比売(ひかわひめ)という方と結婚して、生んだ子は深淵之水夜札花神(ふかぶちのみずやれはなのかみ)である

この神が、天之都度閉知泥神(あめのつどへちねのかみ)と結婚して生んだ子はお美豆奴神(みずぬのかみ)である

この神が布怒豆怒神(ふのづののかみ)の娘で、名を布帝耳神(ふてみみのかみ)という方と結婚して生んだ子は天之冬衣神(あめのふゆきぬのかみ)である

この神が刺国大神の娘で、名を刺国若比売(さしくにわかひめ)という方と結婚して生んだ子は大国主神(おおくにぬしのかみ)である

この神のまたの名は大穴牟遅神(おおなむじのかみ)といい、
別名を葦原色許男神(あしはらしこおのかみ)といい、
別名を八千矛神といい、
別名を宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)といい、
合わせて五つつの名がある




古事記 聖婚 神大市比売

2020-12-02 13:10:10 | 日記
又須佐之男命、大山津見神(おおやまつみのかみ)の女(むすめ)、名は神大市比売(かむおほいちひめ)に、娶(みあ)ひて生みませる子、
大年神(おほとしのかみ)、
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)

★神大市比売
(かむおほいちひめ)
かむ→美称
おおいち→地名

★大年神(おほとしのかみ)
とし→年穀(稲)、穀物

★宇迦之御魂神
(うかのみたまのかみ)
うか→食物

■また須佐之男命が、大山津見神の娘の、神大市比売と結婚して生んだ子は大年神、宇迦之御魂神である

古事記 聖婚 櫛名田比売

2020-12-02 12:45:34 | 日記
櫛名田比売をもちて、【くみどに起して】、生みませる神の名は八島士奴美神(やしまじぬみのかみ)という

★くみどに起して
聖婚する所
事を始める


■須佐之男命は櫛名田比売と寝所で初めて交わられて、生んだ神の名は
八島士奴美神(やしまじぬみのかみ)という



古事記 嫁の父に「稲田宮主須賀之八耳神」と名づける

2020-12-02 12:17:41 | 日記
足長椎神(あしなづちのかみ)をよびて告言(の)りたまはく、「汝をば我が宮の首(おびと)に任(ま)けむ」とのりたまひき、また名を負(おほ)せて稲田宮主須賀之八耳神(いなだのみやぬしすがのやつみみのかみ)と号(なづ)けたまひき

★首(おびと)
部曲(かきべ)の長官、首長

★稲田宮主須賀之八耳神
(いなだのみやぬしすがのやつみみのかみ)
稲田、須賀→地名
宮主→宮の首長
八耳→名義不詳

■足名椎神を呼んで「おまえを私の宮の首長に任命しよう」と言われ、名を稲田宮主須賀之八耳神と名づけた


古事記 須佐之男命の歌 八雲立つ、八雲八重垣、妻籠みに、八重垣作る、その八重垣を

2020-12-02 11:56:42 | 日記
須佐之男命、【宮、造作(つく)る】べき地(ところ)を出雲国に求(ま)ぎたまひき。ここに【須賀】の地に到り坐して詔りたまはく
「吾此地(あれここ)に来て、我(あ)が御心すがすがし」
とのりたまひて、其の地に宮を作りて坐しき。故、其の地をば今に須賀と云ふ。
この大神初めて須賀の宮を作りたまひしき時、其の地より雲立ちのぼりき。ここに御歌を作りたまひき。其の歌に日りたまはく

八雲立つ
出雲八重垣
妻籠(ご)みに
八重垣作る
その八重垣を

とうたひたまひき

★宮造作る
櫛名田比売と結婚するための宮

★須賀
島根県大原郡大東町須賀
ここに須佐之男命、櫛名田比売を祀った須我神社がある

★八雲立つ
出雲の枕詞
や→弥で盛んに雲が立ち上る
雲が立ち上るは吉兆

★出雲八重垣
※いずも→沸き出る雲
国名もほのめかしている
※八重垣→幾重にもとりめぐらした囲い。出雲様式の垣。宮の周囲に湧き出る雲を垣に見立てたもの

★妻籠(ご)みに
つま→配偶者、ここではつま
こみ→つつみかくす

■須佐之男命は、新婚のための宮を造るため土地を出雲に求めた。そして須賀に到着して「私はここに来て、私の心がすがすがしくなった」と言われ、その地に宮を造って住むことになった。そのためその地を今に至るまで須賀という

この大神が初めて須賀の宮を造られた時、その地から雲が立ち上った。その雲を見て歌を作られた
八雲立つ、出雲八重垣、妻籠みに、八重垣作る、その八重垣を