■【センスがない】とは
【全体感が無い】という意味です
全体から見たら、その行為はズレているのです
全体感がわかれば、個々の場面での適切な動きが分かるのです
それが【センスがある行為】なのです
■「仕事のセンスが無い」とは
自分の狭い領域の仕事をこなすことで精一杯で、会社全体の方針からズレている行為
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★会社全体から見たら些細な問題も、極めて重要なことに思えてしまう
会社には予算があり、優先順位があるが、常に自分の抱えている問題(仕事)は重大で、優先されるべきだと考えてしまう。注意されても、何がどう違うのか分からない
■センスが無い源義経
★頼朝は義経を嫌った
嫌った理由はいくつかあるが、有力な説は、義経に【政治的センス】が無く、頼朝の方針に反する言動を繰り返してしまい、排除する必要が生じたからだ
★頼朝の方針は、「朝廷とは異なる、武士による土地支配制度の確立」だった。そのため頼朝は2つを義経に守らせようとした。
1
平家が持ち去った三種の神器を取り戻す(三種の神器を朝廷に返すことの引き換えに、武士による土地支配の権利を獲得する)
2
頼朝の許可を得ずに、朝廷から官位をもらわない(朝廷から官位をもらってしまうと、朝廷の支配下に置かれてしまうから)
★義経は、三種の神器のうち1つを取り戻せず、また、朝廷から官位を得てしまう。さらに何を思ったのか平家の生き残り、平時忠の娘を嫁にもらう。これら義経の行為が
「政治的センスが無い」と評されている
★義経は生涯の目標を「平氏を滅ぼす」ことに置いていた。そんな義経は「武士による土地支配制度確立」ということなど考えていない
義経は、従来通り、武家は朝廷から官位をもらい、土地をあてがわれるという仕組み以外考えていなかった。つまり義朝の言っている「武士による土地支配制度確立」の意味が分からなかった
もちろん、義朝に命じられている以上、それに従おうとしたが、最優先事項ではなかった
義経の頼朝宛の弁明書には
「官位を得たことは、一時は滅亡しかけた源氏が再興したと言えます。喜んでください」と記載している。。これが全体からズレて、センスがない、ということだ