Sbagliando si impara. (間違うことで人は学ぶ。)

イタリア語の勉強に、nonna ひとりでフィレンツェへ。自分のための記録。

リビングウイル(Living Will)

2021年03月01日 | 読書
新型コロナウイルス騒動から1年。
安心して暮らせなくなった日常生活。
入学式や卒業式、旅行等、諦めなくてはいけない事が多すぎた1年でした。
また、変異型COVID-19のニュースも入り、気の滅入る日々です。
そんな中、長尾和宏著「痛くない死に方」の映画が始まっていることを知りました。
医師長尾和宏さんの話題は以前耳にしたことがあったので、早速本を読んで見ました。
    
尊厳死(平穏死)、延命死、安楽死、胃ろう、医療麻薬、訪問診療と往診、「リビングウイル」、
胸水と腹水を安易に抜いてはいけない事等々が、在宅医である長尾和宏という一町医者により、
100歳の患者さんの実例などを交えて分かり易く書かれています。
平穏な最後を迎えるための参考になるというだけでなく、人生を見つめ直すきっかけにもなり、
いろいろと考えさせてくれる読書になりました。

「結び」で著者は語っています。
  「痛み」も「苦しみ」も、私たちは生きているから味わえるのです。
   生きているから、痛いし、苦しいし、泣けるし、笑えます。
   皆さん、限りある生をどうか謳歌して下さい。
               2016年の終わりに  長尾和宏

そして今、2021年。 「死に方」は変わってきたでしょうか?