新型コロナウイルス騒動から1年。
安心して暮らせなくなった日常生活。
入学式や卒業式、旅行等、諦めなくてはいけない事が多すぎた1年でした。
また、変異型COVID-19のニュースも入り、気の滅入る日々です。
そんな中、長尾和宏著「痛くない死に方」の映画が始まっていることを知りました。
医師長尾和宏さんの話題は以前耳にしたことがあったので、早速本を読んで見ました。
尊厳死(平穏死)、延命死、安楽死、胃ろう、医療麻薬、訪問診療と往診、「リビングウイル」、
胸水と腹水を安易に抜いてはいけない事等々が、在宅医である長尾和宏という一町医者により、
100歳の患者さんの実例などを交えて分かり易く書かれています。
平穏な最後を迎えるための参考になるというだけでなく、人生を見つめ直すきっかけにもなり、
いろいろと考えさせてくれる読書になりました。
「結び」で著者は語っています。
「痛み」も「苦しみ」も、私たちは生きているから味わえるのです。
生きているから、痛いし、苦しいし、泣けるし、笑えます。
皆さん、限りある生をどうか謳歌して下さい。
2016年の終わりに 長尾和宏
そして今、2021年。 「死に方」は変わってきたでしょうか?