よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

予算算出の裏側ー3

2010-10-12 07:51:47 | 住まいの原価
予算は同じ設計図を複数の工務店が積算すると、その金額は大きく変わり、2割~3割の開きが出るのは当たり前で、私達が見ても
そんな大きな開きが出るのが信じられない。

例えば、3000万の建物で最高が3600万の見積書がでて最低は3000万を割る見積書が結果としてでて来るのが現実であり、最低金額と最高金額の開きが1000万円開く場合も少なくない。

高い金額がいいとも言えず、安い金額がいいとも言えない、正直両者の原価は一体いくらなのか?・・・これが今一般設計事務所で行われている競争入札の実態で、本当に原価を追及できなければ、設計事務所も単に見比べることしか出来ないで、原価を追求する事無く業者を選択している事務所も少ないないだろう。

本来、物の金額には、必ず原価があり、施工業者はこの原価を基づき予算組みを行い、利益を確保した上で提出用見積書を作成しているが、原価のはじき方が予算の違いを生み出し、金額差にでる。

つまり、本当の原価を見極めるには、設計する側と積算する側の価格のすり合わせが必要となり、設計者の意図によって使う商品も変わり、
同じ無垢のフロアーでも二倍三倍の価格差が出来、品質を見極めれば
安いフロアーで十分な場合もある。

原価ではじき出された予算は、高い安いがなく、変わるとすれば、人件費をどう見込むかによって違い、人件費を査定するには、それだけの経験が必要となり、積算する側も、査定する側も、工事に精通していなければ手間賃を決める事は出来ない。

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