『つめたく冷えた月』

なんか元気出ちゃうなぁ、こういうダメ人間の映画って・・・
今、俺って大殺界じゃん？
え？んなこたぁ知らない？

大殺界なんだよ、とにかく不運続きさ。
その不運も自分の撒いた種なんだろうな、俺の花は人喰い花。
自分を食う、自殺の花。

そんな自虐的な事は置いといて、Ｒ・ベッソンがリメイクした映画なんだけど
これが、最初も言ったけど、元気が出るわ。

あらすじはね・・・
【ジミ・ヘンドリックスに憧れるデデと、魚工場で夜勤の仕事をしているシモン。アルコールとセックスに耽る気ままな生活を送っていた2人は、ある日酔った勢いで若い美女の死体を盗んでしまい…。】
って、事で、面倒くさいからＤＭＭのそのままコピペしたけど、まぁそんな話し

死体を盗んでからの話じゃなくて、映画の始まりは盗んだ後、少し日が経ってからなんだろうな
話しの最後の方に回想シーン的な感じで、死体を盗んだ時の事は描かれる。

日本だったら、公開されない様な話しだね
でも、フレンチ・ジョーク満載だから、笑っちゃう。
笑っちゃいけない様な問題作だし、倫理的にもタブーな事が題材になってるんだけど

このデデを、俺は愛さずにはいられない、自分を見てるような錯覚になるし
こんな風になっちゃいけないんだろうけど、たぶん俺はこんな風になっちゃう。

とにかくダメ人間で、人のスネを齧って生きていく。
でも、人の事を愛する気持ちは勿論忘れてない
それがあるから、ちゃんといい悪友がいて、見捨てたいんだけど、見捨てられない。

そんな愛嬌たっぷりのダメ人間。

物語の後半ギリギリまで、中心になるのはデデかと思ってたんだけど、最終的に美味しい所を持っていくのは悪友のシモン。

シモンは最初、結構常識的な奴に描かれてるんだけど、実際彼もとんでもないダメな奴でイイ味出てる。

リュック・ベッソンってかっこいい男を描かせたら、俺の壺にハマらしてくれるんだけど、かっこ悪い男を描かせても壺にハマらせてくれた。

誰が見ても面白い映画じゃないけど、俺みたいなダメ人間にはいい「元気の素」になるわ。
これが楽しめたら、ダメ人間になれる素質が君にはある！！

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