日本人としてのアレ。

通りすがりで会ったなら、その出会いを大切にしたい

『無題』

2010-02-27 | 曼荼羅タイト
ROSSO - シャロン


朝起きて、携帯電話の電源を入れた。
また、今日が始まる。

今日もまた絶望を感じるかもしれない。
感じないかもしれないけれど、明日感じるかもしれない。

冷蔵庫を開けて、桃のジュースを飲んだ。
桃の味が分かるのが幸せだなんて、この前は思えなかった。

寝ぐせだらけの髪の毛にシャワーを浴びせる。

目を瞑ると自分が限りのない「無」の中にいる様に感じた。
感じただけならいいけど、目を瞑っている時は、本当に上下が反転しているかも知れない。

神をも欺く為に、水が入るのも厭わず目を開けたけど、前には白いタイルがビッシリ詰まっていた。

なんだ、まだ生きているのか。
このまま、冥界に連れていかれてもいいんだけど

でも死んだら、桃のジュースを飲めないのかも知れないと思うと、生きているのも悪くないなと思う。
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