3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
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人生初のアフリカ大陸紀行 4 ―マラケシュのスーク探検編―

2018-08-25 21:04:30 | 
20180808

この紀行文も第四回目にして未だアフリカ一日目の午後という細かさ。
こんな風に細々書いてるから進まないんだといつも思う。

で、続き。

ジャマ・エル・フナ広場の散策を終え、いよいよ世界一の商業地帯と噂されるスークへ。

俺がマラケシュでどうしても訪れたかったスーク。
スークとはまるで迷路のように入り組んだ細い道に所狭しと店が立ち並んでいる地域のこと。
ここを歩くだけでも本当に面白い。
店も多様で、織物、ランプシェード、バブーシュ、香辛料、絨毯、革製品、雑貨…と多種多様。
ウインドウショッピングでも十分楽しいのだが、そんな生易しいことは許してくれないとばかりに営業活動をしてくる。
声掛けが半端じゃない。日本語を話してくる奴もいる。
“コンニチワ、アキハバラ、ゲンキデスカ?”

そしてとにかく狭くて、薄暗くて、入り組んでいる。
もともとここメディナは人を迷わせることを目的に作られた迷路の町だそう。ガチで迷路だ。
地図を確認しないと出てこれなくなる。

俺は入り口付近のスークまでしか行かなかったが、十分に楽しめた。残りは最終日に取っておこう。

ここにある商品は一切値段がない。値段がないっていうか、値札がない。
要は交渉次第で値段が変わるってことだ。
基本モロッコでの商品は値段がないことが多かったが、ここでは値段交渉をバトルを楽しむことができる場所なのだ。苦手な人はちょっと大変かも。

奥さんが上手なんだよ。

奥さんがまずランプシェードに目をつける。
“これいくら?”

“●●ディルハム”

こっからのやり取りが面白すぎて録画してしまった。本当にこの交渉が面白い。
向こうの店の人もそれを楽しいでいる感じでのってくれる。
向こうも生活が懸かっているので、食い下がってくる。この駆け引きが楽しい。

まあ、こっちは観光できてるわけだし、嫌な感じで値切りたくはない。
お互い楽しい雰囲気で終わらせたい、ぎりぎりの線を探していく。

大分お安く、言い値の半額以上値切って購入することができた。
まあ、向こうからしたらまだしめしめ…の値段なのかもしれないが、こっちは十分交渉を楽しめたので満足である。
空港で同じようなものを見つけたときにもだいぶ安かった。

俺が購入したのはラクダの雑貨(笑)

俺は交渉が下手くそなので、途中から奥さんの力を借りた。

その後も暫しスークを探査。あまり奥の方には行かなかったので、迷わず出ることができた。



スークを楽しんで、再度ジャマ・エル・フナ広場で飲み物とポストカードを購入。
良い時間なので帰路に着こうとする。

てか明るい。7時過ぎてるのに普通に明るくて時間感覚狂う。

立ち並ぶ馬たちを横目に帰路へ。

クトゥビアが傾きかけた夕日に照らされてとても綺麗だったので、写真を撮る。イスラム教徒ではないので中には入れず、外観だけ。

帰りもまた徒歩はきつすぎたので、バスを使ってみようと決める。

フナ広場の出口付近にバス乗り場があり、ガイドブックで何番のバスに乗れば新市街に行くのか調べてみた。すると該当する番号のバスが目の前に丁度到着。乗り方も降り方もよく分かんないけど、何とかなるだろ。

運賃を渡したら普通に乗れた。何処で降りるのかはよく分からないまま、出発。

5分ほど走ると大勢の人が降りる。バスターミナルのような場所に着いた。生活感に溢れている。

よく分からなかったがここで降りてみた。

こっからはグーグルマップを頼りに宿までひたすら歩く。迷いまくったので結局30分くらいかかってしまった気がする。

漸く日が暮れて来た。夕飯である。

宿から徒歩20秒くらいの場所にピザのレストランが。即決。遠出をする体力は既に持ち合わせていなかった。至って普通のピザだったが、疲れた体には丁度良い。しかもめっちゃ安かった。

そして、このイスラム圏の国に来て辛いことが、お酒である。

イスラム教ではお酒は禁じられているので、夜のいい感じの時間になっても飲まないし、何よりお酒を置いてある店がない。普通に歩いていたのではまず見つけられない。

しかし、無事モロッコ1日目を終えられた打ち上げとしてどうしてもビールが飲みたくなってしまったのである。

そこで、グーグル先生に「モロッコ お酒飲める場所」と検索して教えてもらった。

すると、観光客用に高級ホテルに併設されているバーなどで飲める事が判明。

俺が今とまっているホテルは安宿だった為、バーは付いていなかった。ガイドブックでバーが付いているホテルを探すと、徒歩10位の所に見つけた。侵入して飲むしかない。歩き出した。

他の国なら、絶対ココでお酒飲めそうだなと思う店でも男たちがアウトサイドのテラスで飲んでいるのはひたすらにコーヒーなのだ。

面白いくらいみんなコーヒーを飲んでいる。これを他の国ではアルコールに置き換えてもいいんじゃないかと思うくらいにコーヒーを飲んでいる。しかもいい時間に外でコーヒーを飲んでいるのは男のみ。女性は一人も見なかった。

そんな情景を見ながら、10分くらい歩くと、マラケシュ鉄道駅に到着。この裏にバー付きのホテルがある。

そこまでの道は暗くて治安が悪そうな感じでちょい怖かった。

何時も思うのだが、ただただ座っているだけの人が一番怖い。

で、そのホテルに到着。
無事にカサブランカというモロッコのビールを頂くことができました。

ほろ酔い気分だが、ここから大事な用意をしなければならない。
明日からいよいよあそこに向けて出発である。
スーツケースの中には45リッターのばっくぱっくが入っている。こいつを引っ張り出す。

その中に3泊分の着替えなど必要な道具をどんどん詰め込む。こういう準備の時間はワクワク感が感じられるので結構好きだ。パンパンになった。

明日から宿を飛び出し、2泊3日で行きます。

時差を感じられずに比較的よく寝れた。

漸く1日目が終了。長い1日だった。



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