斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

SANKEI EXPRESS

2011年06月21日 23時22分01秒 | 水難・ういてまて
表題の新聞があります。紙面構成が少しかわっていて、理系の人が読みやすいような気がします。同紙の6月21日号に着衣泳の特集がありました。20ペーシに、「今、何が問題になつているのか」という内畠嗣雅氏の署名記事で、東京海洋大の田村祐司准教授のインタビューをまとめてあります。水難を詳細に(理系うけしやすく?)きらんと記事にしてありました。事故を冷静に分析し、何が助かった要因となるのか、このような形で社会に伝える新聞があったことを喜びたいと思います。


着衣泳のホームページ http://hts.nagaokaut.ac.jp/survival/surindex.htm
水難学会 http://wr.umin.jp/

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無機材料科学I

2011年06月21日 23時20分37秒 | 講義記録
無機材料科学Iの講義を行いました。
今日の復習です。

1.60Znの崩壊で、β+線がでるのはなぜか?という問題について解説しました。原子核に電磁波が当たると、ある条件で陽電子と陰電子の対生成が起こり得ます。ある条件とは、入射するガンマ線のエネルギーが1.02MeV以上、すなわち電子と陽電子の質量の和に相当するエネルギーを超える条件のことです。対生成するための1.02 MeVのエネルギー放射は崩壊時に発生します。そして陽電子がβ+線として観測されます。そして陰電子は電子捕獲(EC)で原子核に吸収されて、陽子が中性子に変化します。原子量としては変わりませんが。陽子が一つ減った分、原子番号が一つ減るわけです。

2.235Uの核分裂反応について話をしました。熱中性子が核分裂の引き金となります。核分裂により、放射性同位元素、放射線、中性子が発生します。それらのエネルギーを利用してお湯を沸騰させて、その蒸気で発電機のタービンを回します。

3.波動関数をグラフにして、波動関数の式を理解しました。水素1s軌道の波動関数の動径部分をいじくり、よく教科書で目にするグラフが出来上がりました。そのグラフから動径分布関数のグラフを作り、ボーア半径a0のところで電子の存在確率が最大値をとることを確認できたと思います。宿題は、2s軌道について、波動関数の動径部分のグラフを完成させて、動径分布関数のグラフを作ってみましょうというものです。来週までにA4一枚のレポート用紙にまとめてきてください。


基礎無機化学の2年生へ。今日のリチウムイオン電池の構造を解説するテストの結果にはびっくりでした。少なくとも負極、正極の電極がどのような物質でできているか、電解質とはなにか、その他について自分で復習をしながら、きちんと身につけて、しっかりと答案にもかけないとなりません。大学では、勉強をしてください。

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