斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

仙台高専訪問

2013年04月19日 03時14分37秒 | 高専訪問記
久々の高専訪問記です。今回は、宮城県にある仙台高専を訪問しました。仙台高専は、旧仙台電波高専と旧宮城工業高専がひとつになって新しくできた高専です。それぞれ広瀬キャンパスと名取キャンパスと呼ばれています。今回、午前中に長岡で会議があった関係で広瀬キャンパスにお邪魔することができず、名取キャンパスにお邪魔しました。

名取キャンパスは名取市内より少し山側にあり、小高い丘の上に建っています。立派な建物が多く、印象はこのような感じです。


ちょうど仙台は桜が満開で、キャンパス内の桜もきれいでした。いつも高専にお邪魔するのは夏から冬が多いので、なかなか見られない風景でした。


仙台は、東日本大震災で揺れの被害、津波の被害にあいました。地震後停電して不自由していた時に、何とか通じた携帯電話に業務電話が集中して、携帯の電池が持たずに心細かったという話も聞きました。そこで仙台高専ではこのような非常用電源を設置しました。太陽光発電と風力発電を組み合わせたもので、バッテリーに電気を貯めて、その電気を100Vとして出力したり、LED電燈を点灯したりすることができます。災害に技術的に強い高専を目指しています。


灰色の箱がバッテリーで青い箱がインバーターです。インバーターで直流から交流100Vになおします。インバーターに100Vのコンセントがついています。


広瀬キャンパスと名取キャンパスの間は直線で15kmくらい離れています。両キャンパスの間を専用線でつなぎテレビ会議システムを構成しています。ハイビジョンのたいへんクリアな映像です。顔の表情もクリアで、動きも普通のテレビ放送と同じです。かくかくしてません。


このシステムを使って、広瀬キャンパスと名取キャンパスとで会議をしました。まったく違和感なしです。


内田校長先生に連れられて、屋上にあがり仙台平野を見学しました。


キャンパス内はこんな感じです。
 

メインの目的は、テレビ会議システムの見学・勉強でお忙しい中お邪魔しました。今回見学させていただいたレベルのシステムで学校間がつながったら、我が国に新しい技術者教育が展開できるような予感がしました。内田校長先生はじめ仙台高専の皆様、ありがとうございました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする