斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

責任のある回答

2016年06月26日 16時40分13秒 | 斎藤秀俊の着眼
あとから何かしら指摘されても、ぶれることのない回答ということでしょう。そもそもしっかり勉強していて、そのテーマについての世論分析ができていて、という前提がないといけません。

戦争の理論を構成する三つの要素に、戦略、戦術、兵站があることはよく知られています。衛生はれっきとしたで兵站であります。毒ガス戦から人を守るのは戦争における衛生活動です。

負傷者を戦地で救護する、すなわちジュネーブ諸条約で守られた戦闘員の救護とは、人命を守ると言ってもレベルが違います。なぜなら、負傷した戦闘員は非戦闘員と同等に扱われて人命救助の対象になるからです。

いろいろなことを混同していないで、きちんと勉強して、戦争とは何か、活動を通して少しは理解されたら如何かと。赤十字活動を実践し、赤十字が真に必要とされる事柄を勉強すれば、兵站とジュネーブ諸条約下の人命救護の違いが、レベルをもって異なることが頭に叩き込まれます。

単なるガス漏れ事故から人の命を守るのは、これまた全然意味合いの異なることです。議論の範囲外です。

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