

「隊長ぉ~!」
慌てて詰め寄った隊士達に木村銃太郎は
命令を下す…
「この傷では助からない、先に行け!」
しかし、隊士達は引き下がらない…
「そんなの大した傷ではありません!」
「一緒に逃げましょう!」
だが、自分が一緒に行けば犠牲が増える…
銃弾の飛び交う
そんな差し迫った状況の中で木村は
最後の命令を隊士達に命じた…
「俺の首を斬れ!」
思いもよらぬ命令に驚きながらも一同は
それは出来ぬ事だと反論、しかし
無益な問答をしている時間はないと
なだめられ、首を落とす事と相成ったが
少年の非力と不慣れなせいなのか
上手く斬る事が出来ず
首を落とすまでに三度も刀を振り下した…
そして落とした首も重く
二人掛かりで持ち後退していったという…
しかし…
敵の攻撃をかいくぐり逃げた筈の城下で
信じられぬ光景を目にする…
「城が、城が燃えている!」
そこには紅蓮の火を噴き黒煙に包まれた
主家の陥落…
城下も殆どが新政府軍の手に落ち
所々に僅かに抵抗する味方の姿があった…
かくして戊辰最大の激戦
大壇口の戦いは、ここに終焉を告げた…
その後の少年達は各々果敢に戦いを続け
敵の凶弾に貫かれる者達や
敵軍に斬りかかり返り討ちにあう者など
二十五名中十四名の戦死者を数えた…
時代の流れとはいえ
維新の夜明けを前に殉じていった少年達
その壮烈なる戦死を偲び
心からの冥福を祈る参詣が後を絶たない…
隊長、副隊長以下
十四名の少年達の魂がこの場所にて眠る…
大隣寺境内…
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