365カレー(∞)

2007年7月1日から毎日カレー生活を刻む6300日超の18年目
by
南場 四呂右(なんば しろう)

壁と卵(幡ヶ谷)

2021年05月24日 12時47分10秒 | カレー

2021年05月24日(月)(一食目)
チキンカレー

別のカレー屋でお会いすることが何度かあって
その人がカレーを出す喫茶店をオープンすると知った

行ってみよう
そう思うのは義務感とかではなく私にとっての自然な流れ

実際に行くかどうかは別問題ではあるけど今回は行くことができた

正確には移転して再オープンなのかな
経緯やストーリーはあまり存じません

先に人を知ってしまってからのお店に行くのは緊張する
もっと言えば不安ですらある

おいしくなかったらどうしよう…
ではない
まあおいしいに越したことはないけど
むしろ
何も感じなかったらどうしよう…

ストーリーわかってる方が楽しめる要素が増える可能性もあるけど
背景を知り過ぎてしまうと先入観になりかねない
とはいえ先入観そのものは善でも悪でもない

場所は幡ヶ谷
他にも大好物店があるけど月曜定休が多い
だから月曜に営業してくれるのはありがたい

さておき不安も抱えつつ前情報はあまり気にせず行ってみた

 

 

コロナ影響が強いこんな時期にオープンだなんて大変だ
新しいお客さんとの信頼も気づかなければならない
難しいことも多いと思う

だけど私が行ってみようと思ったのが自然な流れのように
入店してから手を洗うまでの自然な流れを作ってくれるから
その流れに乗るのがいい

チキンカレーを注文して待つ

運ばれてきておおおおってなる盛り付け

一口食べて二口食べて食べ進めて
今この投稿文を打ちながら思う

一言で言うなら「店主、あなた、そうとうカレー好きですね」

すっげーシンプルで食べやすいカレー
一瞬めっちゃ引き算的な思考で組み立てられたカレーだと思った
けど引き算じゃない気がする
たぶん(違ってたらすいません)加減乗除を駆使するカレー

カレーの味って言っても色々ある
基本的な辛さとか甘さとか塩っぱさとか以外にも
スパイス感とか香りとか旨味とかエグみとか
なんなら量とかも味の一部と言えなくもない

カレー界とか(カレー界ってなんだ)ましてや世間一般とかは無視して
あくまでも私にとってで言うなら
辛過ぎず塩っぱ過ぎず香りも強過ぎず中央値的な仕上がりのカレーだと思う

中央値は安心する一方で退屈にもなりかねない
それを補うように
やや香るバスマティライス
香ばしいパパド
甘いレーズン
エグさもある副菜やパクチー
が配置されている

 

 

きっとどれも意図的に配置されている気がする
っていうか意図的に配置されていないものは一つも無さそう

こだわりみたいなものを散りばめて意図的に配置するというのは難しい
まわりくどいアレコレを全部ブーストさせて説明したくなっちゃう私みたいな人にはできないやり方

おいしいのは言うまでもなく
自分に無いものを持っている人ってすごいなーって単純に思う

 

 

食後に注文した
ラムレーズンのパウンドケーキやコーヒーにもそういうこだわりが流れるように盛り込まれていると感じた

これまた私にとっては中央値

 

 

パウンドケーキのぼさぼさし過ぎずしっとりし過ぎないいい食感
コーヒーも深過ぎず浅過ぎずちょうどいい味わい

たっぷりめなコーヒーの量からゆっくりしてってーて言われている気がする

 

 

コロナ影響が無ければまったりだらだら本読んだり時々おしゃべりしたりしながら過ごせそう
BGMとかも含めて空間内にもこだわりが流れている

お店に入っていただきますしてごちそうさまして会計して帰るまでの30分ちょい
変な言い方になっちゃうけど自分の死に30分だけ近づいたその間にお店のお二人が作る流れに乗った感じがした

今日のお昼みたいな爽やかな晴れの日もいいけどしとしと雨が降っている日とかはまた別の雰囲気になりそう

そうそう
お店の場所にびっくりした
去年の秋まで喫茶ルプルがあった場所

だから今日はまだ旧ルプルに行った感じをゼロにはできなかった
これからもゼロにする必要は無いのかもしれないけど
これから月日が経つにつれて 喫茶 壁と卵 があの場所にどんどん馴染んでいくんだろうな

というわけで
この投稿文の長さからもおわかりかと思いますが
当初感じていた
何も感じなかったらどうしよう…的な不安はどこへやら

 

 

ごちそうさまでした


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大江カレー(高円寺) | トップ | Cafe花楸樹-ナナカマド-(桜... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。