2023年06月01日(木)
Lカツカレー
チャンピオンカレーのカレーが食べられるお店
カレーのチャンピオン 麹町店は麹町の方の坂道の途中にある
初めてチャンピオンカレーを食べたのは
今は無くなってしまった高田馬場店だったと記憶している
カツも含めてとてもおいしかったけど
その後は高田馬場店のような感動はなかった気がする
ともあれ今日
麹町店の前を通りかかると
お父さん(と呼びたくなる店員さん)が
「おつかれさま」と穏やかに真っ直ぐに語りかけてきて
温かい
今日の気温みたいに温かい
10年以上前だけど何度か訪れたことがあるはずなのに
こんな感じよかっただろうか
思い出そうとしても思い出せない
当時ここの近くで働いていて
その職場が地獄みたいだった
夜中に飛んでない虫の音が聞こえてくるから
バスタオルを顔に巻いても耳のそばで虫が飛んでる音がして
叫び起きることもあって早々に離職を願い出た
そんな時以来だから
当時の荒んだ心身ではこの温かみは感じられていなかっただけかもしれない
同じ理由で高田馬場店のようには感動できなかったのかもしれない
おいしいってなんだろう?
料理そのものの温度や香りや味など科学的なものが
おいしいを作り出すかのように思ってしまうけれど
受け取る側のコンディションがよくないとおいしくない
そもそも好みの問題だってある
さておき
お父さんの声に吸い込まれるように入店し
代表メニューのLカツカレーの食券を買う
金沢カレーといえば
僕のイメージだとソースみたいな要素が強いから
カツにソースは不要だと思っている
そして
ソース抜きで注文しないとソースがかかってきてしまうお店もあるけど
ここは違った
ソース抜きで提供されてカウンターでお好みでかけるかかけないか決められる
ともかく
Lカツカレーが目の前にやってくる
食べ進めるどの一口もおいしかった
普通で無難なジャパニーズカレーだと思い込んでしまっていたけれど
全然違う
ほんのりハーブのような香りがする
脂の甘みみたいのも感じられるから
温かいうちに食べ切ってくださいと
店員さんに言われたわけではなく
カレーライスが語りかけてくる
以前ここに来ていた時は
心して食べてなかっただろうし
ぜんぜん味わえてなかったんだと思い知る
図らずも
以前の地獄の職場で働いていた時の苦労が報われたような気がする
過去は変えられない
と言われることがあるけれど
過去は変えられると思うべな
今日も生きてカレー食べた
明日も生きてカレー食べる
ごちそうさまでした