三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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モンスター映画バトルベスト 番外編

2005-02-14 02:50:11 | ランキング
 モンスター映画バトルベスト 番外編

  ▲13位  サイクロプス vs ドラゴン 
         『シンドバッド 7回目の航海』
            鎖でつながれていたドラゴンが、はじめからフリーだったサイクロプスと取っ組み合えば、まあ解き放たれた解放感のぶん、ドラゴンが余計にパワーを発揮するでしょうな。勝敗結果についてはそんな納得の仕方が可能です。

  ▲14位  ゴジラ vs メガギラス  
        『ゴジラ×メガギラス~G消滅作戦~』
            メガヌロン、メガニューラ、メガギラスと三段階変化を遂げる画期的モンスターだが、メガニューラの大群がもうちょっとゴジラを苦しめてくれると面白かったな。それと、メガギラスの対ゴジラ戦は、同時にメガヌロン、メガニューラの大群をそれぞれ動員しても面白かったんじゃないか。迫力あったけどちょっと単調だったんで。

  ▲15位  ゴメス vs リトラ    
        ウルトラQ『ゴメスを倒せ!』
            両者のウロコと羽毛のこう、肌触り感の対応がうまい。大きさの違いのわりに、がっちり組み合う感じでしたもの。

  ▲16位  ガメラ vs イリス  
         『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』
            ガメラが自ら手をブッチ切って難を逃れるところなんか凄惨で絶景。仰角・俯瞰・さまざまな角度を駆使したリアリティはピカ一かも。

  ▲17位  ゴジラ vs ビオランテ   
        『ゴジラ vs ビオランテ』
            ブッ千切られてもブッ千切られてもかまわずずんずん向かってゆくビオランテの姿はモンスター史上有数のおっかなさ。ただ、その怖さに見合うほど強ければよかったのですが。

  ▲18位  穴居人 vs 剣歯虎   
        『シンドバッド 虎の目大冒険』
            感情移入すべき方をあらかじめ決められた設定下でバトルが始まっちゃったのがあれだけれど、だからこそ切なげな良い戦いでした。

  ▲19位  ティラノサウルス vs ラプター 
        『ジュラシック・パーク』
            ラプターの群れ、散らないもんなあ。普通は逃げると思うけど、ウン、これはもっと見たかったよ。ああも最後になったら人間なんかどうでもいいからひたすら恐竜サイドを。

  ▲20位  ダイモン vs 河童
          『妖怪大戦争』
            う、うわああ、ぐくう、これは痛い、熱い、苦しい……。河童大受難。そのあとでろくろ首がこうむる大被害もそうだけど、日本妖怪一人ずつじゃとうてい敵わん大敵ダイモンがいよいよ巨大化する前の戦いが「ほんとに敵わんのか?」的にむらむらさせて、五重丸。巨大化しちゃってからは、まあどうでも。

モンスター映画バトルベスト12!

2005-02-14 02:50:01 | ランキング
モンスター映画バトルベスト12! 中間発表

 ★ベスト ガメラ vs バルゴン
          『ガメラ対バルゴン』
          素晴らしい。これほど陰惨なバトルは他になかった。色彩と流血の乱舞する極彩絶滅戦。ド派手かつ凄惨な第1ラウンドと、実質負けのガメラが復活して自衛隊との戦いに傷ついたバルゴンにとどめを刺すやや地味な第2ラウンドリベンジ戦との対比がまた面白し。しかし実力で明らかに上回るバルゴン、生後間もない幼さゆえの詰めの甘さが惜しかったな。

 ★ベスト バニラ vs アボラス 
        ウルトラマン『悪魔はふたたび』
          赤色火焔怪獣・青色発泡怪獣という、両者のやや難しげなエピセットは、小学一年生の私にとって怪獣の物質的側面の底知れぬ魅力を堪能させました。炎と霧状の泡との正面衝突はゾクゾクモノ。野外に看過された半壊カプセルから落雷により誕生したバニラは、完全形カプセルから実験室の放電により生まれたアボラスに比べ、その生まれかたおよび形状からして、不完全蘇生を遂げたのではないかと推察されます。タツノオトシゴ的肌理とか、尻尾の奇形枝分かれとか、変に弱々しい甲高系咆哮とか、そのフリークぶりゆえ私はバニラの方がひいきです、正統派ずんぐり怪獣にすぎないアボラスより。蘇生の不完全さに加え科特隊の眼を狙った集中攻撃も受けてアボラスの溶解液の餌食となってしまったバニラですが、この不公平感が、しょせん両者の圧倒的邪悪さによって帳消しにされるところは、1位バルゴンの対ガメラ不運と通ずるところがあります。

 ★ベスト ゴジラ vs バラゴン 
     『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総進撃』
          バラゴンだけタイトルに出してもらえないのは明らかに不当である。三聖獣のうち最も奮戦したのがバラゴンなのだから。(そういえば他のゴジラ作品でも、三大怪獣なんとかってタイトルのとき必ずラドンが無視されてるんだよね。なんで?)地底に潜って足下をすくう、という野獣的な戦法で圧倒的強者に立ち向かったバラゴンには拍手を惜しむまい! 決して無視されていい怪獣ではない!

 ★ベスト レッドキング vs チャンドラー
         ウルトラマン『怪獣無法地帯』
          この両者の戦いそのものはなんてことないのだが(そもそもモニター上では途中から始まってるし、終結も翼を折られたチャンドラーが退散するのをレッドも深追いせず岩を投げつけて勝ち誇るだけだし)、いやまあ、牙を主武器とした野獣的戦いはなかなかのモノでありはしたが、この戦いがこうも上位に食い込むに貢献した最大要因は、第三の怪獣、マグラです。戦い済んだ両者分離のこちら側に、ザザッと地底怪獣が頭を出して遅ればせの観戦体勢。というよりいままでずっと見てたわけですね。両者傷ついて動けなくなったところで漁夫の利を得ようという弱肉強食のスタンスですな。この怪獣島の恐ろしさをよく表現してました。ただしこのマグラ自身は、このあと科特隊のナパーム弾一発で(正確には2発だったかな)昇天してしまう、史上最弱とも言える怪獣にすぎなかったのですが。

 ★ベスト ケンタウロス vs グリフォン
         『シンドバッド 黄金の航海』
          ぎくしゃくしたダイナメーションが、着ぐるみやCGのなめらかな動きとは明らかに違う非現実感というか、ファンタスティックな味わいを醸し出していますな。

 ★ベスト キーラ vs サイゴ 
        ウルトラマン『宇宙船救助命令』
          ショック照明と砂嵐噴射という全然違うタイプの武器で正面衝突する戦いは、Q星とやらいうわけわかんない空間の異次元性をよく感じさせてました。ただ贅沢いえば、どっちかが死ぬまで戦ってほしかったですよね。

 ★ベスト ゴジラ vs アンギラス 
          『ゴジラの逆襲』
          トドメが咬みつきで、飛び道具に頼ってないところがポイント。なお、本土でのメインの前、離れ小島で前哨戦がありましたが、そっちでのアンギラスの凶暴ぶりにも御注目です。

 ★ベスト ティラノサウルス vs スピノサウルス
         『ジュラシック・パーク3』 
          バトル時間は短かったけど、不意の遭遇そして闘争という、野生動物の行動パターンがズバリ活写されてます。恐竜の戦いって、たいていあんな感じだったんでしょうね。

 ★ベスト レインボーマン vs 殺人プロフェッショナル
         レインボーマン『M作戦編』
          毒殺専門のフドラ、炎と酸で人間を骨だけにする人間ポンプ・ガルマ、触れた者を化石化するクリーチャーを操るヘロデニア三世、冷凍吹雪や氷柱を武器にするアイスリー、ナイフと痺れ弾を投げるジェノバード、電流光線を発するエルバンダ、妖術使いイグアナといった、それぞれ専門分野の異なるプロ・モンスター7名が7変化レインボーマンを狙う。7対7とて一対一対応しているわけではないし、かといってプロたちはいっせいに襲わず順番に現われるだけなのでなんとも間が抜けてはいるのだが、7者と日月火水木金土とのゆるい対応と、それぞれのプロの超能力がてんでんばらばらレベルであるところが面白い。各人専門が明確である中で5番手の「ムササビ殺法」ジェノバードだけが、いまいち専門色の薄いところが惜しい。刃物なら刃物、痺れガスならガスと(ただ痺れ薬だとフドラとややかぶさるかな)、いずれにせよ特化した方がよかったよね。

 ★ベスト10 フランケンシュタイン vs 大ダコ 
         『フランケンシュタイン対地底怪獣』
           バラゴンと死闘を終えたばかりでご苦労様のフランケンシュタインを突如大ダコが襲撃。なんともシュールで不条理な展開だが、そのまんま海に引きずり込まれておしまいとなる短時間の両者の動きが素ン晴らしいの一言。フランケンシュタイン役の人はほとんどパントマイムの名人芸、大変だったでしょうね。

 ★ベスト11 ジェイソンX vs テクドロイドKAY-EM14
          『ジェイソンX』
           笑える真剣バトル。ジェイソンほんと、無茶苦茶にされとるなぁ。むろん無茶苦茶やり返すわけだけど。フレディとの見た目だけ派手な戦いに比べて、こっちはほんと予期できない痛快さがあったぞ。片っぽが女ってことも関係してるかな。でもターミネーターは3より2の方がずっといいバトルだったんだしな。

 ★ベスト12 ターミネーターT800 vs T1000 
          『ターミネーター2』
           T1000の不死身ぶりと無表情ぶりがほんとスゲーですな。呆れる。今度ジェイソンとやってほしいよ。ジェイソンもさすがに溶鉱炉に落ちたら死ぬよね?

モンスター映画 陰鬱度ベスト12

2005-02-13 04:51:48 | ランキング
モンスター映画 陰鬱度ベスト12 中間発表
       (※いずれ発表の「恐怖度ベスト12」とは微妙に大きく異なります)

 ★ベスト キャッスル・フリーク フリークス系1
       この救いようのなさは他の追随を許しません。児童虐待を隠し味にした陰鬱因業ホラー。陰鬱というより陰惨。淫湿SM色濃密含有。

 ★ベスト スピーシーズ・リターン/種の終焉 
               コンタクト系1、陰鬱ホラー系1

       ほんといやぁ~なストーリーです。陰鬱受精サイコ。不審な妊娠に対する男特有の父性妄想を通俗枠はみ出した誇張でグロく酷く静かにここまで描くか。

 ★ベスト パラサイト2000 陰鬱ホラー系2
       ホント気分悪いお話です。リアル陰鬱ドラッグ系。端正なストーリーがまことに不快な、アンチスプラッターの静謐系。類似作一切無しの貴重種タイプ。

 ★ベスト ダゴン 陰鬱ホラー系1
       一貫して鬱陶しい高湿度が結末潜航シーンへ拡散。鬱々粘性魔界モノ。

 ★ベスト 世にも怪奇な物語 オムニバス系1
       恐怖度ベストワン候補最右翼! 陰鬱闇霧系。

 ★ベスト ジーパーズ・クリーパーズ 陰鬱ホラー系1
       酷評レビューが多いようなので気が引けるも、ホラーというジャンルにお堅い先入見を持たない感受性にとってはどう見たってこれ、陰鬱都市伝説モノの大傑作。

 ★ベスト アザーズ 陰鬱ホラー系2
       これも『シックス・センス』の二番煎じなどと酷評多いので気が引けつつ、やはり幽霊譚としてはイチオシの映像美込み超陰鬱ファミリードラマ。「戦争」というありきたりながら実は究極陰惨な背景がうまく生かされている。

 ★ベスト デモンズ4 魔界・悪霊系3
       結末にどの程度救いなき予兆を見るかで陰鬱度高低のブレが激しそうな奇作。陰鬱耽美派アート。

 ★ベスト クロノス ムシ系4
       『デモンズ4』に続き非アメリカ系陰鬱宿業ホラーにして、不可解なほのぼの色もあり。

 ★ベスト10 SF/ボディ・スナッチャー 
              陰鬱ホラー系1、パラサイト系1

       陰鬱SF傑作は1978年版なので要注意。56年版、93年版とお間違えなきよう。

 ★ベスト11 ビデオドローム ナンセンス系2
       コミカルにならない寸止めナンセンスの暴発陰鬱ぶりや刮目もの。

 ★ベスト12 ゴーストシップ 陰鬱ホラー系1
       酷評レビューが多いようなので気が引けるし、軽すぎたり甘すぎたりの音楽が作品のクオリティを著しく損なっていることも確かだが、二重三重の犯罪因縁話&亡霊&魔物の三つ組で攻めたお話はやはり陰鬱の極み。鳥肌度でもオリジナル版『ゴースト 血のシャワー』をはるか凌いだと率直に認めたい。

 ……こう見てくると、「カタルシスを欠く」というのが「陰鬱ホラー」の要件であるようです。上記リストでも12位以外は、一切の爆発オチを含んでいませんし。

モンスター映画ワースト12!

2005-02-07 06:20:54 | ランキング
モンスター映画ワースト12 中間発表
         ……無駄な後悔と虚脱感を楽しみたい人へ

 ひきつづき、
 ●ベスト12、   ●恐怖度ベスト12、
     ●クリーチャーベスト12、  ●シーンベスト12、
   ●後味悪い度ベスト12、  ●バトルベスト12   ……
             
を公表予定。

 ★論外 海底大戦争
    ゾンビ・バンパイア・ミュータント系(人間型系)4
     (この作品は次元が異なるためランキング外扱いとします。) 

 ★ワースト ネズラ            哺乳類系1
     「論内」ではブッちぎりの1位、なるほど文句ないでしょう。愚作の極致を目撃したい人向け。

 ★ワースト キングスパイダー      ムシ系4
     「オバカ系は基本的に甘く採点するのに、こうもオバカになり損ねたオバカは……」という苛立たしい私見に頷いてみたい人向け。

 ★ワースト ウルトラQザ・ムービー 星の伝説 
                 大怪獣(ゴジラ除く)系1
     あれだけ景色いいロケ使って、どうしたらこうムゴい出来にできたのか、と訝りまくりたい人向け。

 ★ワースト ロウヘッド・レックス
    ゾンビ・バンパイア・ミュータント系(人間型系)1
     モンスター初登場の瞬間に思いっきりズッコケたい人向け。

 ★ワースト ヴィジュアル・バンディッツ 時の墓標
                  大怪獣(ゴジラ除く)系2
     商品なのに、なぜメイン近辺の俳優にせめてセミプロを使わなかったかと耳目を疑いたい人向け。

 ★ワースト 帝都物語          神・呪術系1
     よくもこの脚本が通ったな、と監督の良識を疑、いやむしろ尊敬したい人向け。

 ★ワースト 地底人アンダーテイカー
     ゾンビ・バンパイア・ミュータント系(人間型系)1
     映画史上最も怠惰なモンスターに出会いたい人向け。地底人たち、ギャラのぶん働いてませんよ、全く。

 ★ワースト ゴジラvsスペースゴジラ 平成ゴジラ系1
     ゴジラファンであろうがなかろうが一様に淋しく笑いたい人向け。

 ★ワースト ミッション・トゥ・マーズ   コンタクト系1
     え? なぜにこれがワースト入り? と最後の最後まで首をかしげていたい人向け。ちゃんと背負い投げが待ってますから大丈夫。

 ★ワースト10 バーサーカー       陰鬱ホラー系2
     なぜにナンセンスギャグにしなかったかなあ、と激しく惜しまれる作品を観て時間を無駄にしたい人向け。

 ★ワースト11 キラー・バグズ       ムシ系2
     学芸会をやらされる俳優の心の内を想像して楽しみたい人向け。

 ★ワースト12 ファイナル・コンタクト   コンタクト系2
     よくもこれだけ俗なホームドラマに徹してられるもんだ、と普通に感心したい人向け。同系統では『ヴィシャス』(哺乳類系1)もお薦めですやね。