三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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トラウマ系23

2008-03-31 01:20:46 | モンスター映画
 ■怨み屋本舗スペシャルⅠ 家族の闇 モンスター・ファミリー■ すいません。怨み屋の水着姿に萌えまして。映像特典はたいてい無視する習慣の私、今回にかぎってはプールシーンのメイキングを見てしまいました。カツラが扱いにくそうなのが和やかで映画制作って楽しそうだなぁと。で、話自体はとりたてて長所なし。崩れもせず弾けもせず。本編と同じ刑事どうしの裂け目で締めくくるっておんなじパターンはちょっと安易すぎでしょう。DVD用のエンディング別バージョンもとくに代わり映えせずだし。てゆうか『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』と『魔法戦隊マジレンジャー VS デカレンジャー』とりあえず注文しちゃいました。怨み屋の女優さんが出てるってことで。『怨み屋本舗』本編観たのは1年以上前だったんですが、あんときもいい感じだな……とは思ってましたが今さらながらファンになりそうでして。すいません。
 ■エルミタージュ幻想■ 素直に面白かったわ。ワンショットって気持ちいいもんやなあと。作為がなくてすがすがしい。ま、見てる間それなりに退屈だったりはしますが、「ああ、ちゃんとしたもの観たなあ……」という充実感はあり。退屈なのに観賞後スッキリ、って何なんでしょうね。実のところ浅めの一発アイディアものだけど、ロケの力に9割頼った寄生映画だけど、ま、充実感は味わえましたということで。まあ細かいとこもいろいろ、少女たちがわざとらしく笑いながらヒラヒラ踊ってったあの動きを延々と追ってほしかった気がしますけどね、客たちの帰り道をじっと追い続けるくらいなら。いや、でもやっぱりあのゾロゾロがいいのか、歴史感じさせて。
 ■評決■ なんか案外普通の展開のまま終わっちゃったかな。ほんと平坦に。「コピーは証拠にならない」ってとこ、もっと論理的な議論が聞きたかったね。あれ、コピーを証拠にしてるわけじゃないんだよね。証言が証拠になってるんだよね。あるいは、コピーをとっておくほどに受付嬢が当時反発していたって事実がれっきとした証拠なのであってね。裁判長の判断メチャクチャじゃん。って論理的に文句言ってもしょうがないか。シチュエーション出来上がってるわりにロジックボロボロだったんで、いや面白いにゃ違いないんで続編作ってほしい映画だな。
 ■RED SHADOW 赤影■ オープニングからの馬鹿馬鹿しいギャグの連発がそのまま続くんだとばかり思ってたよ。全然笑えないつまらんギャグで、だけどこれでもかとしつこく小出しにされるもんだからつい笑っちまってたよ。いい流れだったよ。そしたらなんだい、途中からギャグも消えて(せめて麻生久美子の退場に合わせたくらいまで持続させろよ)、平凡きわまりないフェイク時代劇に萎んじゃったと。後半は麻生網タイツ見られなくなった代償のポイント一切なしときたし、ラストのサシの勝負もアクション度ゼロのたわいない決着の付き方だし、何でわざとのようにこんなつまらな系映画にしちゃったかな~と。(くどいけど麻生網タイツは怨み屋のワンピース水着に迫る萌え度でした……)
 ■ミュート・ウィットネス■ プロレスみたいな映画だねえ。つまりこう、追う側と追われる側が示し合わせて協力していかないと絶対不可能な展開。最後のフロッピーディスクも、死に神は持ってかないでくれたし、ま、こういうのもありかと。観てる最中はのめり込めるんで。
 ■「超」怖い話 TV完全版 episode(1)~(3)■ なんとも……とりとめのない展開で、困っちゃったな……。始めのほう、トンデモシュール系かな~とわくわくしたンだけど、うむ、コビトの別人格がいい味出してね、しかしコビト出過ぎて慣れちゃってからは他にどんな影が差そうが「ふーん」って感じになっちゃってさ。後半はやたら「掛け軸、掛け軸」ってわけだけど、だいたい掛け軸の首斬りってテーマがドラマの流れと関係ないもんでチグハグなんですわ。おっさんのレザーフェイス化がなんか唐突だったなぁ。
 ■π■ 期待してたんですが、全然でした。数学が実質的に絡んでくるのかと思ってたんだけど、ヤッパ映画にゃ無理だったか。見かけ倒しのクズ映画ですね。
 ■池袋ウエストゲートパーク スープの回■ またかよ……。本編に比べると池袋のあちこちを「ああ、あそこだな」ってわからせる撮影してくれたとこに進歩が見られるが、しかしまたかよ、身ぐるみ剥ぐって言ったってねえ、ボッタクリバー、ほんとにパンツ一丁にひん剥いて舗道に蹴り出すかあ? コメディの文法そう律儀になぞられても……、慣用句を文字通り実行すればギャグになる、って確信犯というには古すぎる手でしょうが。『ウィッシュマスター』のモチーフならまだしも。しかもまた理由もなく路上で市民に拳銃向けてるし。巡査から昇格した刑事さんよお。もうそういうマンガ以前的演出はいいから。で、父親登場? そういう普通の人情展開も勘弁してよ……んでなに、ラーメンの達人、途中でどこ行っちゃったのかな? 思いつきの設定どんどん忘れられてるし。ラーメン対決は飛び入りの拒食症のねーチャンが審判、ってあーた、それで双方納得かい? 学芸会じゃないんだから、不動産がかかってんだよ? ストーリー全然真面目に作ってる気配がないのは困りましたねぇ。ラストもまさか本心でギャグのつもりかなあ、行き先わかんないまま知人総出の見送りかよ。落とすためだけのああいう作りって……しかも骨が仕込みだったあ? だいたい本編と同様の暑っ苦しい自傷趣味の熱血安ドラマやられても白けるのってば。ポイント押さえて完結にやってくれりゃまだしもダラダラダラダラ……。クライマックス(笑)間延びしすぎ。骨折音を使った芸術、って唯一ましなアイディアが台無しよ、もったいない。本編のエピソードを繰り返したりギャグをなぞったりする「内輪ウケネタ」でちんたら繋いだ底辺作品ですな。あ~あ、テレビドラマのロクデモ無さを代表させる典型例としてくらいは使えるかね。あ、でも骨折芸術は芸術論の授業なんかで使わせていただきますので(もちろん出典明言のうえ)。その点感謝です。