■第12話 鳥を見た■ これ私、意外と評価低いんですよ。どうもリアリティがなくて。まあ子どもに罪はないとしても、だからそうだな、鳥が夜ごと巨大化するって設定にリアリティがないわけですな。幽霊船はまあ十分不気味だったにしても、鳥との関連が必然性感じられないし、一の谷博士が航海日誌を解読する場面など、レギュラー陣が無理して深刻ぶってる気配濃厚で。ただラルゲリュウスの巨大化場面は迫力ありましたね(『空の大怪獣ラドン』の破壊シーン流用を差し引いても)。本格怪獣映画っぽい破壊シーンから一転、ただ悠然と去ってゆくメルヘンタッチに変化する流れは、絶妙といえば絶妙かも。個人的には好きな作品じゃないけど、世評どおりホントは傑作なのかなぁ。
■第18話 虹の卵■ なんつっても野原で「金色の虹」を子どもが見上げるシーン。ウルトラQ随一のファンタジー風味を集約している。それでいてパゴスって全28話中最も怪獣らしい怪獣なんですよね。この本格怪獣メルヘンというべき異色作、ピー子の熱演+ブン太のトッピングフリークぶり(声が出ないわ鶏に変な術を使うわ)+未来都市風原発+没個性な科学者などなどが絡まる中をウランカプセルだのサザメダケの花だの小物が飛び交って内容やたら濃いですよ、この話。ミサイル運搬トラックの運転席が空なのが痛かったですけど。ところで私、最後の場面がすごく気になるんです。おばあちゃんが立って、歩いて、子どもたちの歓声、「これ、やっぱり虹の卵だったのよ」と由利子が笑顔で言ってる背後、万城目の表情がミョーに苦々しいんですね。あれ、何なんでしょうか。放射能を気にしてるんでしょうか。放射能より表情のほうが私ずっと気になってるんです。
■第18話 虹の卵■ なんつっても野原で「金色の虹」を子どもが見上げるシーン。ウルトラQ随一のファンタジー風味を集約している。それでいてパゴスって全28話中最も怪獣らしい怪獣なんですよね。この本格怪獣メルヘンというべき異色作、ピー子の熱演+ブン太のトッピングフリークぶり(声が出ないわ鶏に変な術を使うわ)+未来都市風原発+没個性な科学者などなどが絡まる中をウランカプセルだのサザメダケの花だの小物が飛び交って内容やたら濃いですよ、この話。ミサイル運搬トラックの運転席が空なのが痛かったですけど。ところで私、最後の場面がすごく気になるんです。おばあちゃんが立って、歩いて、子どもたちの歓声、「これ、やっぱり虹の卵だったのよ」と由利子が笑顔で言ってる背後、万城目の表情がミョーに苦々しいんですね。あれ、何なんでしょうか。放射能を気にしてるんでしょうか。放射能より表情のほうが私ずっと気になってるんです。