三浦俊彦@goo@anthropicworld

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阿呆理詰日記2053

2007-03-31 03:37:50 | アフォリズム日記
悟ってなんかいない。考えただけ。
考えてなんかいない。察しただけ。
察してなんかいない。学んだだけ。
学んでなんかいない。習っただけ。
習ってなんかいない。慣れただけ。
慣れてなんかいない。染まっただけ。
染まってなんかいない。流されただけ。
流されてなんかいない。漂っただけ。
天然流。漂って悟ること。自然体。

新たに垣間見られた

2007-03-30 02:40:38 | アドホック日記
 アドホック日記 2007/2/27, 3/24 に記した後に、新たに垣間見られた『のぞき学原論』レビューを報告いたします。


『サイゾー』4月号 カルチャーGPS p.46
『アサヒ芸能』3月22日特大号 p.125
3月28日 TBSラジオ『バツラジ』(インタビュー)0時35分頃~40分頃
http://www.tbs.co.jp/radio/x-radio/ps/ 2007年03月28日(水曜日)

http://yakenn2002.seesaa.net/article/36493174.html
http://www.doblog.com/weblog/myblog/32682/2620323#2620323
http://d.hatena.ne.jp/miah/20070212#p2
http://alcatraz.exblog.jp/4822755/
http://ameblo.jp/henshin0703/entry-10028159586.html
http://ueeda.sakura.ne.jp/memo/memo07-01.html
――とくに「我が意を得たり」的だった簡潔な評として、
「サブカル研究のパロディをおおまじめにやっているという感じ」(伊勢田哲治)↓。
http://www.yonosuke.net/~iseda/diary/?03011853 のMarch 1
もちろん、著者が同意する評が「よい評」「正しい解釈」とはかぎらないのではあるが。

■さて、『のぞき学原論』の著者として最も嬉しい反応とはどういうものだろうか。私信による二つの例を挙げましょう。

 1.「今までこんな世界は知らなかったが、これを読んでから、身のまわりの女性の排泄姿を思い浮かべるようになってしまいましたよ!(どうしてくれるんですか!!)」
 ↑これぞ、著者が狙ったとおりの効果と言えます。
 これが、十代や二十代ではなく、私より年上の哲学研究者の反応なのですから、嬉しいことこの上ありません。ちなみに彼は、盗撮ビデオそのものは観たくもならなかったが、『東欧美少女放尿排便55連発』(pp.246~248)だけは入手したくなったそうです。やはり哲学者には西洋趣味の傾向が強いのでしょうか。(ちなみに『東欧美少女放尿排便55連発』は、撮影現場がどの国かは不明ながら、超シュールな本物盗撮です!)
 ただしこのような反応は例外で――、自分(というランダムなサンプル)がスカトロであるがゆえに確率的にみて同じ趣味の人が世の中多いものだと決めつけていたら(コペルニクス原理)、案外そうではなく、『のぞき学原論』を面白がってくれた人の中にも「俺スカトロだし」と白状してくれた人が今のところ皆無なのは寂しい次第です。
 かと思うと、次のような匿名の手紙をいただきました。

 2.「(……前略)私は、ノーマルに男性を愛する女性ですが、物心のつく頃からスカトロジーの女性盗撮ビデオが大好きでした。(……中略……)月に1~2本買っていました。(……中略……)女性よりも男性のヌードを好みますが、スカトロに関しては、何故か女性しか対象になりません。(後略……)」
 この手紙が「ラセ」でないとしたら、私がp.124に書いた、「「窃視」「盗撮」の行為者の性比は、他のいかなる犯罪にもまして男に偏っているのではなかろうか。盗撮ビデオの観賞者・購買層も百%男である」という記述は、真実でなかったことになります。この手紙の差出人もその部分を引用して、「こんな女性がいることを知っていただきたく、不躾ながらペンを取らせていただきました」とのことでした。
 「百%男」はもちろん単純化の断定で、世の中さまざまな人がいる以上近似値たることを免れないとは承知していましたが、実際にスカトロ盗撮ビデオを毎月買っている女性ここにありという情報は、データとして貴重と言わねばなりません。

 なお、『のぞき学原論』の場合、複数の人が同一の感想を述べることが多いというのが特徴でした。例の「あんたこんな本出して大丈夫かよ?」系統の他に、たとえば――

 ■先述のp.124「盗撮ビデオの観賞者・購買層も百%男」は、ウェブ上かなり多くの場所で引用されているようです。
 ■p.188、『変態女子和式便所 醜女・豚・豊満女の脱糞放尿アンネ』から繋がる記述、
「一生の相手として、ただ一人の超美人と一六二人のブスとどちらか選べと言われれば、よほど面食いの男でもブス一六二人をとるのではなかろうか。色とりどりのブスと聞いて、ただ一色の美女を見たより勃起度が低いようでは、男とは言えまい」
 の部分。ウェブ上のレビューの多くがこの部分に集中し、そのすべてが「同意できない」と言っています。「迷わずただ一人の超美人」と。これについてはレビュアーたちに私は反論したいと思うので(好みについて反論してどーする? まあ待っててください)、機会を改めて書きます。
 ■p.101の注38に、複数のフランス思想家が反応。
 ■巻末「覗き学のキーワード」の「ポストモダニズム」の項に複数の人が反応。
 ■献本先の複数の女性から。「もう怖くて公衆トイレに入れません。どうしてくれるんですか」……知らぬが仏、ということか。しかしp.166以降に書いたように「女の最悪の敵は女」という現実は一応知っておいたほうが。

 その他のめぼしい反応、『バツラジ』でも述べたエピソード、そして〈執筆の狙い〉備忘録、等は、次回に記しましょう。