■アンドロメダ…■ なんだこれは、異様な緊張感が続くではないかゃ! うぅーむ。細菌戦争って実際こんな感じになるんだろうなと、どえらいリアルだわ。血液を粉末化してしまう病原菌とはすげえ。手首からサラサラこぼれ落ちる赤い粉のブキミさといったら。しかも宇宙生物ときた。顕微鏡映像下でブヨブヨふくれたり変色したりするあれってほんと、人喰いアメーバの比じゃないぞ、あの毒々しさ禍々しさは。滅多なことじゃ怖がらない私が二度三度寒気覚えたんだから、あの極微モンスターの桁外れぶり察してくれよってなもんです。結晶の本性現わした後も画像からチカちかブワってはみ出したりしてさ。つくづくこえぇや。しかしあのおばちゃん細菌学者。ちょっとあの人はなあ。いやもちろん、人物を多彩にする意味では不可欠のキャラクターだけど、ちょいやりすぎ。身体殺菌プロセスではブツブツ文句言いっぱなし、顔面保護マスクを床に叩きつけるわ真面目に顕微鏡見ようとしないわ、挙げ句は赤ランプトラウマとかでデータ読み落としっぱなしと。それでも科学者ですかと。ちょっと外しすぎですって。しまいにゃてんかん発作でしょ、ああもトラウマを強調するとこなんざ女性差別つうか売春婦差別じゃないのって気もするし。いや、でもどーしてどーして最後まで緊迫感満点でしたさ。自動レーザー銃という身内の敵に執拗に狙われる終盤は細菌戦の自滅パターンを風刺しているかのよう。ズッシリきます。で、そうね、あと一つだけ文句言っとくと、あの病原菌、あっけなく突然変異しすぎでしょ。そう簡単に無害化って言われても。最後なにもああ急いでまとめなくたって。人類絶滅までやっちゃってよかったと思うのだが。