三浦俊彦@goo@anthropicworld

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阿呆理詰日記3809

2012-01-20 23:06:00 | アフォリズム日記
フィクションに理想を読み込んでも、理想のフィクションになるわけではない。
理想のフィクションを読み解いても、フィクションの理想しか見出せまい。


幸不幸は、実感ではなく雑感。調不調は、体調ではなく体質。運不運は、偶然ではなく偶像。


絶望が絶望的なのは、望みが絶えたからではなく、望みが絶対であり続けるからである。


究極の凡庸と凡庸な究極を見極める目こそが究極の究極。究極が氾濫する昨今は。


平等な世の中、肝心なところで不平等。平等を喜ぶ性分と喜べない性分と。


声を抑えると、顔が歪む。表情を押し殺せば、腕がこわばる。肩をほぐすと、あらぬ方へ足が向く。一歩ごとに点呼しないと。


ほんと生まれてきてよかった。生きていく必要もないほどに。


特徴を捉えていると、変調に気づく。特徴に囚われると、変調に傷つく。



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  2012年1月19日
「言語表現」(金曜3限)受講生の作品へのResです。
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ミミズ本出版

2012-01-18 19:03:00 | 活動メモ
●著書
 『教授とミミズのエコ生活』(三五館、1月20日刊)269p

  ↓参考資料

 生ゴミ処理のためにミミズを10年以上育てているが、そのミミズ飼育生活を記したエッセイが、三五館から出版予定。タイトル未定だが、ほぼ脱稿しているので、12年前半には出る予定。三五館からは5年前に『のぞき学原論』を出してもらったが、「日本文学における覗きモチーフを中心に」という依頼を受けながら、書いているうちに盗撮ビデオ評論が大半を占めてしまい、「覗き」のマニア性・視野狭窄性は具体化できたものの、版元の期待に背く本になってしまった。今度こそ、マニアックに流れず、注文どおりの読みやすいミミズエッセイを心がけたつもりだが、はて……。
(「今年の執筆予定」『出版ニュース』2012年1月号 p.48)