花咲く丘の高校生

平成時代の高校の授業風景を紹介したり、演歌の歌詞などを英語にしてみたり。

たかすえドータのうた-8 ふえのねの

2025-03-02 | 英訳更級日記の和歌
笛の音の ただ秋風と 聞こゆるに など荻の葉の そよとこたへぬ
ふえのねの ただあきかぜと きこゆるに などおぎのはの そよとこたえぬ
7月13日(1022年、私15歳)の夜は、さやかな月夜だった。となりの家の門前に先払さきばらいのお供の声がして、牛車ぎっしゃの止まる音が聞こえた。つづいて牛車のなかから男の声で、「荻の葉・・・荻の葉・・・」と、隣の家の女の人の名を呼んだ。くりかえし呼んだが、内からは返事がない。たぶん隣の人たちは、ぐっすり眠ってるのだろう。牛車のなかの男はあきらめやものか、美しい音色の笛を吹きながら、去っていってしまった。私は、さっそく一首。

笛の音のただ秋風と聞こゆるになど荻の葉のそよとこたへぬ
Though the sound of the flute comes blowing gently like an autumn bleeze, why doesn't the leaf of silver-grass respond to it? 
soundウンド音 blow 吹く  bleezeーズそよ風  leafーフ葉  
silver-grass  respondンド応える

The sound of the flute 笛の音が
Comes blowing gently 優しく吹いてくる 
Like an autumn breeze. 秋風のように。  
Why doesn't the leaf of silver-grass どうして荻の葉は
Respond to it?  応えてあげないの?
 
寒波降雪が続いた長い2月が終わって、
ここ妙高高原にも春が来てくれそうです(ゆ~)
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする